太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

太陽光発電で売電事業?

2015-10-20 21:20:47 | 仕事に関すること

電力小売り事業の完全自由化、その後の発送電分離を控えて電力小売り事業参入が増えて来たと報道されている。それでも目鼻がはっきりし、ある程度落ち着くのは2020~25年頃と思われる。ここで太陽光発電が果たして「発電所」として普及するだろうかという問題。FITや今後出てくるかも知れない環境価値づけなどの支援が全く無い場合を想定する。家庭用の低圧パリティ(仮に24円/KWH)が実現できたとしても家庭用なら50%程度の自家消費分に対してだけであって、逆潮分には託送料やアンシラりー費用がコストに加算されるため(全量売りなら全体に掛る)24円は絶対値では無い。高圧パリティ(仮に12円/KWH)が実現できて全量自家消費に回るシステムなら安全圏に入り普及する。既存の発電所パリティ(仮に8~12円/KWH)が実現出来れば言うことは無いが、実際にはその前に低圧や高圧の市場を捉えることになるから事業的にはここまで目標を上げる必要は無い。家庭用の低圧なら蓄電池込みで全量自家消費に回すシステムでPVは蓄電池込みで30万円/KW、高圧はり20万円程度が目標となろうか何れにせよPV20万円/KWを切るあたりが分かれ目である。それが実現するまで、何で事業を行うか、通信やその他コンシューマーサービスとのセット販売(ポイント付与)あるいは火力とのセット販売(安定電源化とともに必ず居る再エネファンの消費者を満足させる)であろう。これらセット販売は損はしないはずである。マイレージを付与し過ぎて赤字になった航空会社はないだろうし、そもそもマイレージ分は全航空運賃のコストに0.01%とか(ポイント利用率反映)で組み込んでいるのではないだろうか。各種ポイント付与も自社の対象商品やサービス自体にコスト反映させておけば良いはずである。(昔キャラメルで当たり券を入れ過ぎて左前になったと言われた会社があったが、これは当たり券総数とキャラメル販売総数のアンバランス)以前TVで焼き飯800円、それにビールを付けると700円とかの面白い店が紹介されていた。何のことは無い焼き飯単体800円はぼろ儲けでビール付きで700円でもそこそこ儲かる価格設定ではないだろうか。ちょっとインチキ臭いかも知れないが面白い。ポイント付与も似たようなもので、ポイントを使った客は使わなかった客よりちょっと得した気分になる。保険もそうだが、顧客全体で支え合うシステムもポイント(ここでは要点)となる。そう言う工夫で事業を続けて行けばやがて化石燃料の枯渇や環境問題のより深刻化、原発の頭打ちと自然に再エネは先頭に押し出される。自社や系列を持っている商材と如何に美味く組み合わせる我慢の時代に入る。個人的にはあらゆる障壁を乗り越えて20万円を切り、高圧自家消費パリティを目指す王道を歴史ある企業には歩んで欲しいと思っている。



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