太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

それは寂しい限り

2021-10-06 07:00:25 | 日記
 緊急事態宣言も明けて漁港のバリケードが撤去された。天気も良くクロダイ釣りに出掛けた。先客が居り最近よく見かける人である。どうですかと声を掛けたら1尾逃がしたが2尾は上げたよという。大きいですかと尋ねるとクーラーBOXを開けて見せてくれた。大きい方は52㎝、小さい方は40㎝だという。さすがに52㎝になると巨大だ。BOXの中で曲がっている。40㎝くらいまでが美味しんだがねと余裕の構え。こちらにもチャンスありで竿を出した。小一時間するとアタリがあり、合わせると強烈な引き。逃がすものかと慎重なやりとり。しかし簡単には寄せられず波に合わせて右へ左へと格闘するがタモが届かない。10分近く糸が切れるかとやり取りしていたら件の人が自分のタモを持って掬ってくれた。タモが小さいから難しんだよと言う。確かにクロダイ釣りの人は大きくて長いタモを持っている。釣れないのにあまり立派なタモを持つのも逆にカッコ悪いと思っていたがが前回も今回も今のタモでは無理だと分かった。金に余裕ができたら思い切って買おうと思った。釣りあげたクロダイは40㎝弱、それでも丸々太って立派なものである。帰るまでに生かして置こうと思いストリンガーのフックに引っ掛けて波打ち際に投げ込んでおいた。波も相当荒くなり飛沫をまともに浴びるようになったので帰ることにした。ストリンガーを引き上げに行ったら何とフックが外れて逃げてしまっていた。波に揉まれている間にフックが開いてしまっていた。これはついていない。もうちょっと波の無いところで生かしておけば良かった。もっと大きくなってまた掛かってくれよと潔く諦めたが写真だけでも撮っておけば良かったとちょっと後悔した。
 釣りは魚と1:1の真剣勝負だと思っている。時々仲間とワイワイ言いながら釣っている人を見掛ける。こちらは黙って孤独を楽しむゲームと思っているが釣果は別である。大物を釣った時には人に見せて謙遜しながら自慢もしたい。折角釣り上げてストリンガーで泳がせて生かして置いた魚がフックを外して逃げた。そうあることでは無いだろうが一言、残念、クソッである。逃げたことも残念だがいきさつを喋る相手がいない。それは孤独を楽しむなどと強がりは言っているが本当は寂しい限りなのだ。


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