ゆっくりかえろう

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カメラ編 日本のもの造り 3

2014-04-08 | その他
世界に冠たる二コンは何を隠そう 兵器産業出身で 母体は海軍の距離計や光学兵器を作っていました。

戦艦大和の大砲の距離計も二コンです。戦後二コンは平和産業に転換し世界に冠たる企業に発展しました。

 ここなどは通商産業省の肝いりだし 国立大学もかなり技術協力(協業)がありましたから 半分は国の頭脳が入り込んでいるといえます(旧帝大系です)

 カメラ産業は圧倒的なドイツの独壇場でした。ドイツが戦争で負けて その知的財産権も勝手に使われるようになり 日本も同じように使う側にまわりました。

 おかげでマネから応用を経て 形も何とか格好がつき その労働力の安さから 安くていいものが作られるようになりました。

 更に日本人も手先の器用さ応用力のうまさから 安くて性能のいい製品を作る国としてブランドを形成しました。

 日本製のカメラは 当時アンチドイツのアメリカ系ユダヤ商人の贔屓もあり どんどん売れたといいます。

 日本製カメラが売れたきっかけになったのが ベトナムの苛酷な戦場で丈夫で性能がいいとプロに評価されたことと そしてアポロ計画でNASAがスペースカメラに選んでくれたことです。

日本製カメラは売り上げ台数でトップをキープしているのです。ドイツには負けていないのですが いつまでもドイツへの憧れから抜けていません。

でもそこがいいのです。憧れや尊敬があるからこそ まだまだ日本製カメラの延びしろが繋がっているのです。

それにドイツカメラは今でも日本がお手本にしなければならない美点をまだまだ持っています。
その高い品質基準の厳しさは 残念ながら日本では及びません。