ゆっくりかえろう

散歩と料理

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花散らしの雨

2014-04-11 | 読書
 高田郁氏著  
 人気書き下ろし人情時代劇の二作目 とにかくお涙頂戴、優しい気持ちになります。料理をメインに置いて、でもお話もちゃんと不自然なく出来ています。 ストーリーをこねくり廻さず、すっきりしています。
ちゃんと計画的に大きな流れが出来ていてしっかり話が進んでいるのだと思います。これは書き下ろしだからこその良さです。
それに登場人物の説明を何度もやらず 水増しページが無いのも潔いです。

出てくる料理は、私でも作れると前に書いた覚えがありますが とんでもない私の思い上がりでした。
作中の料理はよく考えられ工夫された素晴らしいもので勉強になります。
 胡瓜の下拵えの50℃洗いなどは最新のやり方で経験に基づいているからとはいえ 科学的なやり方が披露された時は驚きました。

葵の御紋のエピソードの話しは確か 江戸落語ですね。
関西だからこそ分かるネタ 反対に江戸だから分かるネタ上手く使われています。私が見て痛快と思うということは 江戸ものにはやや悔しい話しになるのではないかと 心配しています。

いつも江戸ものをしもてにおかず、上方が負けているエピソードも書いてくれれば 江戸ものの溜飲も下がるのにと思います。このままでは江戸ものは田舎もののままですから。

タコの話しは柔らかもの好きの上方もの 硬いもの好きの江戸ものの習いがあるので 柔らかいタコを喜んだという話しは少し疑問です。
食べ物の好みは案外頑固ですから素直に認め無いものです。

作中の料理が豊かなことから 江戸の町人の食事の豊さを知りました。大阪商人の食事の内容の質素なこととは対照的です。

作中の料理はどれも美味しそうで 匂いたつような感覚を覚えます。それと人情話は泣けて泣けて大変です。一冊読み終えるまで止められない力の強い本です。

めかぶきしめん

2014-04-11 | ランチ
 めかぶを煮た汁を出しに使ったきしめん 具にもめかぶを使います

 塩めかぶは水で戻し その塩汁はストックしておきます。

 さらにめかぶを水で煮て カツオ節のだしとあわせます。

 最初だしは緑色に濁り やがて茶色くなってゆきました。

 やりすぎかなと思いましたが 柔らかいめかぶを食べたかったのであえてこうしました。

 きしめんを(乾麺)ゆでて 水でさらし 先に作っただしで煮込みうどんにします

 かなり若芽臭いですが 嫌な味ではなく なかなか美味しかったです。

 ただ見栄えは悪く 商品としては成り立たないでしょうね。

 水戻しのめかぶの塩汁は 野菜の茹水や魚を洗う塩水に使います。。