ゆっくりかえろう

散歩と料理

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新耳袋 1

2013-03-19 | 読書
  木原浩勝 中山市朗 著
 
 本家 耳袋というのは 江戸時代に書かれた 怪異談 妖異談集
 これをお手本として 昭和の日本 主に関西地方の話が集められています

 実際の地名が出ていたりして かなりリアルですが
 ひたすら話だけ集めたものなので 脚色性がなく したがって起承転結も
 おちもありません。

 宮部みゆきさんの作品にも 江戸時代を舞台に 耳袋を下敷きにした作品がありますが これはちゃんとした小説の形になっています
 
 こういったものは もっと昔からあって 日本霊異記とか そういった類の作品です
 新耳袋に関しては 一番似ていると思ったのは 遠野物語でした

 平成の今なら 都市伝説でしょうか
 
 件(くだん)の話などは 詳しく書いた本が少なく とても貴重です
 そういえば 前に読んだ 岩井志麻子さんの作品集にも件の話が出てきます

 私には件の話が一番怖かったです。