ジローのヨーロッパ考

デンマークやドイツの農家に長期(?)滞在、体験したり感じたことを綴ります。

デンマーク、ついに別れの日が。

2014-02-14 15:44:09 | 日記
2012年7月下旬、別れの日が来ました。その二日ほど前、聞いておかなければならないことをホストの奥さんに尋ねました。

そもそも、この地に到着した直後の4月下旬、同じ質問を奥さんにしたのです。それはこの農場についての中長期計画(5~10年ぐらい先の目標)はありますか?の質問でした。その時は笑って言われました「明日のこともわからないのに、数年先の計画なんてないわよ」でした。

しかし、別れに際してどうしても「言わせたかった」のです。そして質問を変えました。「あなたの夢はなんですか」と。そして予め表にしておいたノートを見せ、左側には現状数値、そして右側には5年か10年先の夢(数値)を空欄にしたものを目の前に置いたのです。すると即興で書いてくれました。

牛や馬等の家畜の頭数規模等はスラスラ記入してくれました。面積21haと言えども舎飼いではなく放牧方式なので自ずと飼育頭数に限界があります。しかし、そこが奥さんのこだわり。小規模であってもあくまで高品質の「肉」にこだわって行きたい方針は、数値からも伺い知ることが出来ました。つまり、適当な数値ではないのです。

さらに、子供や援助を必要とする人達が「自然や動物達と触れ合うことができるキンダーランド」を目指したいと言います。しかも、宿泊も可能な施設にしたいと。

聞きたいことが確認できた。いつか再訪するチャンスがあれば来て見たいと感じた次第です。

そして最後の夜、リビングに残ったのはホストであるご主人、そして奥さん、さらに近所のご婦人。この3方には大変お世話になりました。予め考えておいたお礼の言葉を英語で述べました。80日間の中で経験し学ぶことが出来た代表的な事柄も簡潔に述べましたが、途中からは涙が出てきて・・・、それを止めることは出来ませんでした。聞いている3人も同様に涙しています。

最後にご主人から逆に言われました。「こちらこそジローから学んだことが多い、日本人を見直しました」とも。そして、8月中旬から日本の若い女子がこの農場に来る予定だとも話してくれました。日本人が気に入っているようです。

しかし、私はジョークを交えて言いました「その女の子が私と同じような行動をするかどうかは保証できないからね!」と。

そして翌朝、私より先に会社に出かけるご主人と最後の別れの挨拶。9時過ぎには奥さんの愛車トヨタ・ランクルに乗せてもらって最寄り駅グラムソーまで送ってもらいまいした。別れ際、奥さんが「ハグしていいか?」と、私はOKと答えました。身長180cm超えのビッグママにハグされて身動きが取れない(言い過ぎかも)私でした。奥さんの目にはまたまた涙があふれていたのです。

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