ジローのヨーロッパ考

デンマークやドイツの農家に長期(?)滞在、体験したり感じたことを綴ります。

臨時: まるで3元中継?!

2017-06-09 18:25:46 | 日記
2017年6月9日(Fri.) 関心度が高い報道が流れています。 一つはUSの former FBI director James Comey の公聴会での証言。 二つ目は6月8日実施のUKにおける総選挙結果に関するもの。 そして、日本国内では加計gate に関する進展(?)です。 ( ニュースソース: BBC、DW-DE、他 6月8日発など )

<原文の一部> DW-DE
DC residents hit the bars for James Comey's political Super Bowl
首都の住人は、コミーの政治的スーパーボールのためにバーに集まっています。

In Washington, DC, politics is a spectator sport. Residents of the US capital took extra long lunches on Thursday to watch former FBI director James Comey's long-awaited Senate hearing and the revelations it might bring.
(抜粋)ワシントンDC(注: 首都)の住人は特別に長いランチになりました、木曜日。 前FBI長官の公聴会での証言を見るためです。



The were plenty of names for it: ComeyBowl, ComeyDome, Comey Day. Whenever there is political drama happening, the residents of Washington, DC can be sure to tune in. Bars and restaurants all over the city - many of which chose to open their doors earlier than normal on Thursday - switched their TVs over to the hours-long hearing at the Senate Intelligence Committee of former FBI director James Comey. It was just the latest episode in the ever-heightening drama surrounding the administration of President Donald Trump.

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公聴会での証言内容の詳細は日本国内で大きく報道されていますので割愛します。 しかし、日本でも文科省・前事務次官の前川氏の証言と、それを必死に否定し続ける官邸(安倍政権)側の攻防の報道が続いていますが、いずれのケースも、権力側よりも事務方の方が客観的な真実を語っているように見えます。

また、USの場合は、現大統領は物議を醸す発言を繰り返してはいますが、議会側が与党をも含めて正常に機能しているようです。 しかし、日本の場合は、権力が集中し過ぎる構造(政党による公認、政党交付金、内閣人事局など)によって、もの言えぬ独裁体制に陥っているも同然で、内部牽制すら機能しない状態のようです。

仮にそうでないと言うならば、自らの潔白を証明するために、速やかに文科省の当該文書の有無の事実を調べるべきで、「確認できなかった」だけで済まそうとしているところに、議会や議員が全く機能していないと見えます。 そして、今日になって再調査に応じるとしていますが、遅かった・・・ですね。

またUS同様に、前川氏の証人喚問をすべきでしょう。 政権側にやましいことがないのであれば、積極的に行って自ら(政権側)の行政への歪んだ圧力・要請のなかったことを証明して欲しいものです。 もっとも、事務次官自らの発言ですから、それを覆すことは困難・不可能でしょう・・・。 但し、トカゲの尻尾切りで責任を誰かに押し付けて幕引きを図ることも予測の範囲内です。

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他に、UKでの総選挙の結果が気になるところです。 (BBC発)

UK election 2017: Conservatives lose majority
UK選挙、2017年: 保守党は過半数割れ



Britain's Conservatives have lost their majority in a snap general election that has resulted in a hung parliament.
(抜粋)結果として、”ねじれ国会”となります。



May 首相が言い出した選挙ではありました。また、EU離脱に弾みをつけることが当初の目論見だったと伝えられていますが、保守党の過半数割れで目論見は崩れた・・・と思われます。

しかし、一つの見方として、最初からこの状態を May は期待していたのかも知れないとも考えられるのではないでしょうか。 一旦、EU離脱の国民の意志が示されたわけですが、賛否は僅差であった事実もあり、それこそ想定外であったとも当時伝えられていました。

EU離脱に向けての通知も既にEU本部に対して文書通告しているわけですが、具体的な交渉はこれからです。 従って、EU離脱は議会としては認められないとの最新判断が示されたと言う口実は出来たわけでもあり、EU残留に舵を切りなおす余地が生まれたとも読み取れるのではないでしょうか。

これこそが May の仕組んだシナリオだった・・・。 兎に角、昔からUKの交渉術は ”普通” ではないようですから、巧みな手法でもって、あらゆる正統的な手順を踏んで軟着陸させる芸当もして見せるのではないかと思ったりしています、個人見解ですが・・・。

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それにしても、安倍政権も、自らの傷をこれ以上広げることなく、政治の混乱を招いた・・・と言う理由でも出して、関係者ともども政界から身を引いてはどうかと思います。 安倍政権は今や裸の王様状態で、何をどう言い繕ったとしても見え見えで愚かしい限りなのです。 エサで釣ってカモフラージュして議席を確保して、後は議席数の多さだけで強行採決(審議はアリバイ作りのみの意味でしかないも同然)を繰り返す国会運営では、多くの国民は納得しないでしょう。 それは、決めていく内容そのものに問題が多くあるからなのです。

こうした安倍政治には、多くの国民がウンザリしているのです。 自民党も政権与党に組する方々も同様に見えます。

*** 下の写真は、記事内容とは関係ありません。



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