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期間限定に弱い

2015年07月01日 | コンサルティング

「シチリアンレモンパイ」はまだだけれど、「バナナミルク」は制覇。

 ハーゲンダッツの期間限定の商品に目がない私です。

営業商法とはわかっていても、ついつい期間限定の新商品に躍らされて、購入してしまうことが多いと自分自身でも思っています。

「ちょっと一杯」の時には、居酒屋の「6時までのお客様にはビールの中ジョッキ、400円!」につられてしまうことをはじめとして、これまでに数々の「期間限定」にやられてしまっていると感じています。

日本人は特に「期間限定」や「あなただけ特別」というワードに弱いという話を聞いたことがあります。

これに関して他の民族と比較した調査があるのかどうかはわかりませんが、確かにスーパーなどでは、「これから30分の間お値打ち価格、特別に○○円!」などの呼び声に多くの人が集まっていますから、あながち間違いでもなさそうです。

売る側はいわゆる「特別」に弱いという人間心理を上手に利用しているのでしょう。以前にはこの心理を悪用して、いつ行っても「今だけ」や「これから1時間だけ」というフレーズを使っていることで、問題になったお店もあったように記憶しています。

では、ビジネスにおける「期間限定」には、どのようなものがあるのでしょうか?

例えば、「いついつまでに何々を終わらせる」という納期管理、これはまさに時間や期間を限っているわけです。納期により時間や期間が限られているからこそ、それを目指して仕事が進められていくということで、とても大事であることは言うまでもありません。

もし、納期が定まっていなければ、いつまでも終わることなくだらだら仕事をしてしまうかもしれません。さらに言えば、納期ぎりぎりに仕事にとりかかって何とか間に合わせる、いわゆる「やっつけ仕事」も納期があるからこそ「やっつける」ことができるとも言えます。時間や期間が限られていなければ終わらせるどころか、始めることすらおろそかな状態になってしまうかもしれません。

ですから、「限られた期間」つまりは「時間」そのものをコントロールするという意味で納期管理に加え、「いつから始める」の「着手時間」や「着手日」の管理も的確にできれば、まさに鬼に金棒で怖いものなしと言えるのではないでしょうか。

「期間限定に弱い」という人間心理を上手に使って、例えば上司による部下指導の中で、納期管理と共に着手時間や着手日を明確にすることを意識してみてはいかがでしょうか。

 さて、冒頭のハーゲンダッツのアイスですが、うかうかしていると期間限定の商品が終わってしまいそうです。踊れされているとわかっていても早く購入しなければと思っている私でした。

(冒頭の写真はハーゲンダッツのHPより)

 (人材育成社)