それはまた別のお話

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「フランケンシュタイン」(中川・加藤)2/17 ソワレ

2017-02-18 | 舞台
ミュージカル「フランケンシュタイン」

2/17(金) ソワレ 愛知芸術劇場 5階4列下手 (中川晃教 / 加藤和樹)


あっきー大楽がどうしても見たくて、急遽名古屋まで日帰り遠征をしてきました。

初めての愛知芸術劇場、「B席は5階席になる」というのも事前に知ってましたが…
まー5階席の遠いことったら!見下ろす角度がハンパなかったです。
座席に背中をつけて観ていると舞台前方は全く見えなくなるので(居酒屋でビクターとアンリが座る場面など)、5階席全員がいっせいに前のめりになるのも壮観でした。いたし方ないって感じかな。
日生劇場B席4000円は非常にいい感じで観劇できたので、チケ代(今回は7500円)がよけいに割高に感じてしまいました。
その代わり、台詞も音楽も何のストレスもなく聞こえました。
この劇場は「観にいく」ところではなく「聴きに行く」ところなのかも。

今回の「あっきー大楽」は見届けることが目的でしたが、この日の演技は集大成という言葉がぴったりでした。
一幕「偉大なる生命創造…」はサラリと、二幕はエネルギッシュにラストに向かってまっしぐら。
東京前半では一幕のこの歌が頂点だったけれど、後半から冒頭からラストまで比例直線のように盛り上がっていった印象です。

さて。
この作品が東京後半から徐々に盛り上がって、
脚本の隙間を埋めるべくいろいろな考察が上がってきたのは本当に面白かったです。
レポやイラストなども楽しめました。きっと海辺で売っている薄い本もいっぱい作られるんじゃないかな。
みんなと同じように、今回ほどダブルキャストの醍醐味が味わえた作品はありませんでした。
あっきー自身が「豪華すぎるダブルキャスト」的なことを言っていたように、4人とも個性があり見応えがあり。

私が考える今回のあっきーを一言で表すならば、「様式美」ということでしょうか。
具体的に言えば、
アンリと引き剥がされながら上手にハケるとき、生命創造装置の起動レバーを引き下ろすとき、
身体の向きを真正面に向けて、綺麗な角度で顔を見せてくれる。
予めマントの裾をつまんでの、過剰なまでのバッサーーーーーッを見せてくれる。
(ふつうマント着た人は裾を摘ままないし、ふつうのマント裾バッサー技って振り返りのスピードで空気孕ませる程度なのに)
メイン曲を歌うときはほぼセンターで動かず、スポットライトの中で集中。
時代がかった台詞回し。
かっきーが活き活きと血の通ったビクターを作ったのに対し、回を重ねるにつれますます相反するように。

CDやDVD発売の希望を出そう!という動きがあるようですが、
私としては早いうちにコンサート形式(「フランケンシュタイン in Concert」)で再演してくれないかな~と思ってます。
凱旋公演って形でもいいんじゃないかな~。
今度愛知芸術劇場に行くときは座席を熟考してから行くことを心に誓いました!

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