それはまた別のお話

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第45回サマージャズ 8/24 (中川晃教編)

2013-08-25 | ライブ
のっけから司会者の方が
「今日は中川晃教さん目当てで若い女性が多く来てらっしゃいますね」と会場を見渡してコメントしましたが、
半分ぐらい(大部分か?)のあっきーファンが下を向いてしまう…
そりゃ、会場の平均年齢からしたら私も若いのかもしれないけれど、申し訳なくて逃げ出したくなりました。
それを端として、とにかく「あっきーシフト」がすごかったです。
チラシの写真は一番真ん中だし、JPMA(主催者団体)のブログ、パンフレットの専務理事のコメント、
バンドリーダー森寿男さんによると「リハのときにバンドメンバー全員惚れこみました」だそうだし、
どんだけ別格なんだ!ってこっちが恐縮(汗)
「出演してもらう」ではなくて「由緒あるフェスに出させていただく」というスタンスが正しいとは思うのですが。


衣装は山吹色のような黄色のスーツで、中のシャツも黒のパイピングが入ってとっても似合ってました。
プリンスの雰囲気があって、「ミュージカル界の貴公子」と紹介されているからにはこうでなきゃね。
「わぁとってもフォーマル」と思ったけど、よく見るとロングジャケットの裾が切りっぱなしででした(さすが)。
パンツのチャック部分が黒くなっていて、どーしてもソコに目線がいってしまうのは私だけ?


あっきーの曲は3曲、「Lady Is A Tramp」「I Will Get Your Kiss」「Mr.Bojangles」。

『Lady Is A Tramp』
知らない曲でした。あとから英語詞を読んでもピンときませんが、
あっきーの歌い方やコメントから感じたハイソなイメージとはちょっと違うのね。
椎名林檎率いる東京事変が「その淑女ふしだらにつき」という曲名でカバーしています。
これはElla Fitzgeraldですが、あっきーが歌ったのはこれに近い感じでした。



『I Will Get Your Kiss』
名刺代わりの曲ですが、ビッグバンド風に大胆にアレンジ。
…でも、弾き語りやアコースティックでもう何百回と聞いている曲なので
正直申し上げると「ふーん」という感想しか出てこないんですよね(汗)…すみません。


『Mr.Bojangles』
私の記憶が正しければ、2007年「美しい男には毒がある」ライブで、あっきーはルカスと一緒に歌ってます。
(あっきーを知って初めてライブで彼の歌を聞いたのでこれはキョーレツだった)

この曲もいろいろな人がカバーしているようですが、最初に入れた口笛だったり途中の振付だったりは
Sammy Davis Jr.のこのバージョンを彷彿とさせます。
ステップの踏み方がカッコよくて、舞台上で強烈なオーラを発揮するあっきーの魅力を十分に堪能。



この曲が終わり「ありがとうございました~」とホッとしているところ、
「録音がうまくできなかったので、Lady Is A Trampをもうワンテイクお願いします」とスタッフから伝令。
私は座席から舞台袖をチラチラ見ていたけど、あっきー部分だけ録音ディレクターらしき人がウロウロしていたので
あっきーサイドでの録音かもしれません。
そんなわけで「Lady Is A Tramp」をもう一度歌うことになりましたが、
1回目よりも非常にリラックスしていて舞台の上手下手を移動してました。CD化されるといいなぁ。

どの曲もとても端正でカッコよく、あっきーらしくドラマチックに歌ってました。
「ミュージカル俳優」という看板を背負っての出演で、大半の観客はきっと中川晃教って名前も知らない。
それを意識してか、衣装も立ち振る舞いも、二階までに目線を配るステージングも、
「ああこの人のミュージカルを一度観てみたいな」と思わせるに十分だったと思います。

私の後ろに座っていた先輩オバサマお二人は、しきりに「綺麗な声よね~」と一生懸命拍手していたし、
同じように「初めて聞いてビックリ」という感想を聞いた、というあっきー友の報告もいっぱいありました。
司会者の方も「これを機会に中川さんファンもジャズに興味を持ってください」とコメントしてたから、
アウェイなフェスでしたが、ジャズファンにもあっきーファンにもいい機会になったのかも。

強いて難を言えば、あと1曲「どまんなか」のスタンダードナンバーが聞きたかったかな。
I Will~は置いといてもいいから…(笑)
アドリブでスキャットする曲あるかも?と思ってましたがこれは敷居が高すぎますよね。

「あっきーにジャズは合わない」という人もいますが、
超スタンダードな曲を、スタンダードなバンドサウンドの上に乗せて、彼が自在に歌う…というのが好きです。
NHKBSの番組で聞いたような感じの曲。
次回があるとすれば、彼の「シンガー」としての部分が最大限発揮できるようなナンバーも聞きたい気もしますが、
この由緒あるフェスに名を連ねることができたことが、心底嬉しかったです。ぜひまた。

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