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ガンダム“以外”のロボットプラモやいろんなオモチャのお話、戯言とかゲームの話など。時々、家電やPCの修理顛末記に…。

アップするの忘れてたよ:天誅 紅

2010-08-30 16:07:55 | げーむ
 たぶんプレイしたのは2ヶ月前くらい。感想書いたのが先月くらい。書き終わった時点で満足してたのか、アップするのを忘れていました。てなわけで、PS2ソフト「天誅 紅」の感想ですよ。

 ずっと気になっていた天誅シリーズ。単純に女の子が主人公ってだけで、「天誅 紅」を探していたんですが、偶然なのか探し方が甘かったのか、売っているのを見たコトがありませんでした(参は良く見る)。内容をひとことで言うと、時代劇版メタルギアソリッド(異論は認めるw:以下MGS)。時代物のゲームというと、鬼武者とがんばれゴエモンしかやったことが無い(あ、どろろもやってますね)のですが、妖怪しか出てこないものばかりだったので(ゴエモンは置いといて)、まともな時代劇ゲームはもしかしたら初めてかもしれない(先に侍~SAURAI~の感想を書いてますが、プレイはこちらが先)。

 初めてと言えば、ロボットモノ以外のフロム・ソフトウェアの作品も初めてかも。フロム…といっても発売元なだけで、製作はK2という聞いたことない会社。元々はアクワイアという会社の作ったソフト(発売はソニー・ミュージックエンタテインメント:SME)だったのが、SMEと米国のActivision(ギターヒーロー等でおなじみの、日本で2回惨敗・撤退した、業界でもかなり評判の悪い会社)の裏切りによりアクワイアは「天誅 弐」を最後に製作に係われないようになったそうです。WiiとPSPで発売された「天誅4」からはアクワイアが開発に復帰したそうで、昔からのファンは嬉しかったんじゃないでしょうか?

良いところ
  • 主人公2人が、ユーザー(特に萌えとか言ってる人たち)に媚びていないこと。時代を考えると変な服装なんですけどね。
  • 番外編だからなのか、変な妖怪みたいのが出てこない。化け物倒すのばっかリだったので新鮮でした…。前作は妖怪がイッパイ出てきたそうですね…。
  • 忍殺が面白い。気付かれないように敵に近づいて、一瞬で敵を倒すのが楽しい。技の演出が入るのがうっとうしく感じたが、○ボタンでキャンセルできます。上手くいくと、ご褒美として奥義書(たくさん集めると、新たな忍術を覚える)の数が増えるそうです。
  • 攻略の手段が多数あること。全ての敵を忍殺してもいいし、わざと発見されて大暴れしてもいい(評価は最悪になるが)。見つからないように移動して戦闘を避けても構わない。MGSでいうと、エロ本をばらまいて敵を引きつけるようなアホな攻略も可能。
  • 「全任務遂行」というモードでは、敵の配置を3種類から選べる。
  • 明らかに初期の必殺シリーズを意識した作り。後期の明るい雰囲気じゃなくて初期っていうのが好印象。各ステージ冒頭の、小林清志氏によるナレーション入りのOPや、クリア後の次回予告が良い。雑魚敵のなかに仕事人風なヒトがイッパイ。どう見ても中村主水なヒトとか。
  • BGMは良かったです。ロックだったらどうしようかと思いましたが、アコースティックな感じで雰囲気を盛り上げ、プレイの邪魔になりません。


ダメなところ
  • ゲームの評価とは一切関係ないんですが、グラフィックがキレイ…って感想に飽きてきた。今さらPS2でキレイもクソもないだろう…。
  • 戦国時代って設定なんですが…どう考えても江戸時代。街中はアスファルトで舗装されたようなキレイな地面だし、なんか華やか。
  • ストーリーは期待しちゃダメ。主人公のひとりが里の仲間を全滅されたあと。いきなり半年経過して始末屋(要するに仕事人)になっちゃってます。その半年って重要じゃないの?ストーリーがとにかく短いので、どういう経緯で始末屋になったかを1ステージで描くくらい出来たでしょ?
  • ロード時間が長い。ステージ冒頭でかなり待たされますが、マップデータを読み込んでるんでしょう。それなのに、マップ移動の途中でロードが入る場所がある。コンティニューするとマップの読み込みをやり直すのは二度手間じゃね?
  • 処理落ちが酷い。画面上に4人くらい居る状態で戦闘するとスローになり、画面がブレる。吐きそうになった。
  • カメラが使いものにならない。左右に振る動作が通常とは反対(スティックを右に倒すと右にパンする)で、使いづらい。でも上下は通常通り(スティック上でカメラが下を向く)。なぜ?オイラと逆の違和感を感じるヒトも多いと思うので、コンフィグで設定させて欲しかった。
  • 発見されやすさはMGSの比ではありません。なんか2人同時に忍殺出来る様になったのがウリなんだそうで、そのせいで敵が2人固まってることが多いんですよ。並んで立っていてくれたら良いんですが、ほとんどの場合離れて立っているので、タイミングをミスると1人しか忍殺できず、技の演出の間にもう1人に発見されるという現象が頻発します。
  • 忍者なのに手裏剣が使い物にならない。攻撃力がかなり低く、敵にコチラの位置を知らせてしまうだけ。がんばって奥義書を400個くらい取れば、手裏剣で忍殺出来るようになりますが、1ステージ最高20個強しか取れない(ノーアラートで敵を全て忍殺した場合)ので、まさにイバラの道です。他にもマキビシとか、役に立たない忍具が半分くらい。ステージ冒頭の忍具選択の操作性が最悪。不要な忍具が半分以上あることも手伝って、使いたい忍具にたどり着かない…。こんなことゲームやってて初めて。しかも合計7個しか持てない。最大所持数が決まっているのに、勝手にアイテムを拾って所持数を圧迫する。
  • 敵が強すぎる。忍殺では一瞬で死ぬのに、発見されると急に敵が強くなる。普通に戦うとなかなか死んでくれないし、そんな状況の中で敵に忍殺される。なんか変。
  • ボス戦が必要か?という場面が多い。仕事の標的である連続強姦魔と死闘を繰り広げるとは思わなかった。しかも強いし。一部のボスにもこっそり近づいて忍殺できれば面白かったのに。
  • オマケ要素の紅の刃が雰囲気ぶち壊し。次々に湧いてくる敵を、制限時間内に何人倒せるか…というもの。シリーズ初体験のオイラでも、そういうゲームじゃないことは分かる。他のオマも微妙。


 冒頭で時代劇版MGSと書いたが、ゲームとしての印象は“カメラワークの最悪なMGS”という感じ。ステルスゲームとしての部分は及第点だが他がダメ。時代劇としては成立してるかもしれないが、良くも悪くも必殺シリーズへのオマージュであり、忍者という要素は感じられなかった。単体で見れば全く問題にならないことでも、シリーズとしてみれば大きな問題になることもあります。例えば、妖怪が出てこないこと。オイラは好印象だったが、シリーズ通してのファンには不満に感じたヒトも居たのでは?

 面白いゲームなんですが、1周プレイした後、オマケで買ったはずの「侍~SAURAI~」を何度もプレイしていた…というのがオイラの評価。


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