イワシの翻訳LOVE

はしくれトランスレータ「イワシ」が、翻訳への愛をつれづれなるままに記します。

蛇の道に加山雄三

2011年06月25日 15時40分03秒 | Weblog
東京はもう、ほぼ夏です。今年も、炎天下の半裸ランを始めました。

裸党の人ならわかると思いますが、いくら暑くても裸でいればそんなに暑くない。究極のクールビズは半裸(もしくは支障がなければ全裸)。節電のためにも、私は国民の半裸活動を推進する日本半裸党としての啓蒙活動につとめたいところです。

昨日、ひとっ走りした後に公園の水道で水浴びをしていたら、足下で何かがニョロニョロと動きました。ヘビです。アオダイショウ。びっくりして写真をパチリ。カメラマンが下手なので一見よくわかりませんが、中央に緑色の細長い若大将が映っています。

都会にも野生のヘビはいる。たくましく生きているのです。私は突然現れた蛇に少々びっくりしてしまったわけですが、ヘビの方もなんだか居心地が悪そうでした。そうでしょう。これだけ自然が少なければ、ヘビにとってはかなり世知辛い世の中に違いありません。

しかし考えてみればもともとヘビが住んでいたところに人間が大挙してやってきたわけで、ヘビにしたら「驚きたいのはこっちの方だわい」と思っているのかもしれません。

思うに、昔の人は(という括りはステレオタイプではありますが)、いくら暑くても、その暑さを「しょうがないなあ」と受け入れていたような気がします。自分を含め、最近の人は、どこかでこの暑さを良くないもの、あってはならないもの、困ったこと、などととらえている節があります。でもそれは、人間の驕りですよね。

子どもの頃、外で遊んでいるとしょっちゅうヘビを見かけました。その異形が、なんだか人間の対極にある存在であるような気がして、神々しさを感じて、飽きずにじっと眺めていたものです。ヘビってちょっと怖いですが、縁起のいいものなんです。そのアオダイショウの、肩身の狭そうな(まあ、ヘビには肩はないわけですが)感じが、平日の昼間っから半裸で公園ジョギングをしている自分の肩身の狭さ加減と通じるものがありました。蛇の道は蛇ですな。

そんなわけで、いいことあるかも。というか、私にとって夏はそれ自体がいいことなのでした。

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