イワシの翻訳LOVE

はしくれトランスレータ「イワシ」が、翻訳への愛をつれづれなるままに記します。

ピンチの裏にチャンスあり

2007年11月16日 23時55分18秒 | Weblog


アクの強い部分、という話の続きだが、訳しづらいところというのは、逆に訳しがいのあるところでもある、と思う。生のままでは食べられない。サラダにすることもできない。そういうくせのある食材を、煮て、焼いて、揚げて、美味しい料理をつくる。そこに翻訳の面白さがある。職人としての技が求められるところ。翻訳者の存在意義がここにある。

だから、上手く訳せなくてうんうん唸っているときというのは、実は宝の山に出くわしたということでもある。それに、訳しにくいところ=自分の弱点でもあるわけだから、自己分析のよい材料にもなる。

ピンチだけど、実はチャンス。そう気持ちを切り替えて、難しい原文に出くわしたときは、逆にラッキーだと思おう。幸せだと思おう。

さあ、原書のページを開いてみよう…ああ、ここは天国かも…お花畑が見えます…

""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""
荻窪店で9冊
『トレインスポッティング』アーヴィン・ウェルシュ著/池田真紀子訳
『アメリカの家族』岡田光世著
『アニマの香り』鏡リュウジ対談集
『アースデイフォーラムブックレット 2001』坂本龍一プロデュース
『本の雑誌』2005/1号、2005/10号、2006/1号
『このミステリーがすごい!』2007年版
『死ぬための教養』嵐山光三郎

最新の画像もっと見る

コメントを投稿