庭の老木が倒れた

敬老の日は休診でしたが、私は病院に出てきて仕事をしていました。妻より電話があって、我が家の敷地内にある木が倒れて、コンクリートの壁が壊れそうというのです。写真が添付されてメールも来て、国道の歩道に今にも倒れそうです。

さて、困りました。どうやってこの木を取り除くか？と自問自答です。我が家の男手は、私だけです。切るにしても太く、運ぶにも重たくて、大変です。

自宅に帰る途中、警察に電話をしました。山口県警に通じ、当方が住所を言うと直ぐに、先方から沖村さんですねと、確認されたのは、少し驚きでした。国道に木が倒れたので、助けてほしいと要望すると、直ぐに岩国警察に連絡を取るというので、少し安心しながら、自宅へ急ぎました。

電話して10分後私が現場に着くと、警察のパトカーの方が先に着いていました。30歳位の警察官から、＜今回は私有地内の木が倒れているので、ご自分で園芸業者へ依頼して処理してほしい＞と、言われ、当方愕然としました。＜今日は祝日で、業者とは連絡も取れないので、協力してほしい。このまま放置して完全に倒れると、歩道を覆い、通行に支障がでるようになる。何とか協力してほしい＞と懇願しました。何とか説得できて、切断作業が開始です。

根本から折れた老木は、長さが約8mで、直径が約60cm。3名の警察官と私とで、壁の外に出た部分を交互にノコギリで切ります。何せ、刃渡り40cmのノコギリで、おまけに錆びています。切るのにも、効率が悪く、上から切って、横から切って、下から切っても、中央部分は切れません。格闘すること、約30分。木の表面の周囲をおおよそ切り込んだら、自分の重さに耐えかねて、木の先端部分が歩道に倒れていきました。次ぎに根元の方を4人がかりで、庭の方へ倒し、一件落着です。疲れました。

警察官にお礼を言うと、我々の職務は皆さんを助けることですからと、泣かすようことを言って、帰って行きました。衷心より警察官に感謝しました。

切断した木をどう処理するか、現在思案中です。このまま腐るのを待つと、何年かかるかなと考えています。自宅の建物の方へ木が倒れていたら、建物が損壊し大事件だったと思うと、今回はツキがあったと思っています。