我々のストレステスト

ストレステストは、菅直人元首相が原発の再稼動条件に提示したことからマスコミに掲載されるようになった用語です。しかし、精神科の分野では、以前より用いられていた用語です。日本において年間で3万人以上の方が自殺している現在、もっと庶民の心や精神状態、あるいストレスを与えている職場環境に注目する必要があります。自殺の原因は、「うつ」です。

今回、産業精神科医として著名な松葉一葉氏の「会社で心が病むことから」を読みました。現在私は、矯正歯科の院長ですので、どちらかと言うと、心を病む方ではなくて、心を病ませる加害者の方になります。スタッフにストレスを与えないように、経営する必要があります。

ストレスを感じている方は是非読んで下さい。自分のストレスを客観的に認識出来て、適切に処理出来るヒントが満載です。

ストレス度が最大なのは、配偶者の死で評価点は100点になります。離婚が73点で、結婚が50点です。合計で、123点になります。離婚して、その後再婚すとなると、とてつもなストレスとなります。転勤があると29点で、昇進すると29点、そこに上司とトラブルがあると23点が加わって81点になります。点数化している表が掲載してありますので、実用的な本です。

生きていくこと自体が、障害物競争です。ストレスを克服していくことが、我々に科せられた宿命です。ストレスと上手に同居していく知恵を生かして、巧みに生き抜いた行きたいものです。