新宿区神楽坂で研修&カウンセリングの事業を営む ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
「英単語から学ぶアドラー心理学のキーワード」の3回目は「信頼(trust)」です。
“trust"については、史上最低の総理大臣がオバマ大統領に普天間基地移設問題に関して“Please trust me.”と言いながら、まったく“trust"に反し、やがてアメリカの新聞紙面で“loopy”(「気がふれている」「気が変な」の意味)と言われてしまったことを思い出しますね。
実は、「信頼」を意味する“trust"は、重い言葉です。“trust"には「任せる」という意味もあって、同じ信じるでも“believe”とは重みが違います。
「信頼」と「信用」(英語で“credit”)も、まるで違います。これは、日本語でも同様で、『精選版 日本国語大辞典』を引くと、信頼が「信じてたよりとすること。信用してまかせること」であるのに対して、信用に次の意味があることからも理解できます。
(4)将来、義務を履行することを推測して信任すること
(5)(英 credit の訳語)一方の給付がなされたあと、一定期間後に必ず反対給付がなされるという経済上の信任
ヒューマン・ギルドで行っているアドラー心理学ベーシック・コースでは、信頼と信用の違いを次のように伝えています。
信頼 trust 常に相手の行動の背後にある善意を見つけようとし、根拠を求めずに信じること(無条件)
信用 credit 相手の悪意の可能性を見極め、しっかりとした裏づけをもとに信じること(条件付き)
ここで、信頼の使用上のご注意を2つほど書いておきます。
1.取引関係のような仕事の課題は、信用の世界です。無防備に信頼から始まると危険です。
2.信頼を始めるには、決意を伴います。また、信頼し続けるには、忍耐も要ります。裏切られるのを恐れているようだと、まだ信用レベルです。
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