おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
まずは、数十年に一度のレベルの台風19号により大雨、土砂崩れ、突風、竜巻により被災された方々にお見舞い申し上げます。
42万戸が停電に見舞われ、3名が死亡、10人行方不明と報道されています(午前4時現在)。
そして今現在、東北地方で被害をもたらしていることが気が気でなりません。
我が家では、妻を安全対策特命リーダーとして、防災グッズの準備、貯水、窓ガラスの安全対策など万全の準備を整えました。
妻の実家からは義母を引き取っておりました。
さて、今朝のブログは、10月10日(木)のヒューマン・ギルド配信のメルマガに一部手を加えたものです。
ご了承ください。
台風15号が千葉県の南房総地区に与えた惨禍がいまだに修復されない状態が報道されていることに心が痛んでいる時期に、昨日、台風19号が日本列島の本土をすっぽり覆うかたちで襲い、数十年に一度のレベルで猛威を振るい、交通機関がマヒする事態に直面しました。
ヒューマン・ギルドでは、10月12日(土)、13日(日)に第47期ELM勇気づけトレーナー養成講座を予定していましたが、受講者に対して事情が事情なので1月25日(土)、26日(日)開催の第48期にスライド受講をお願いし、全員にご快諾いただきました。
ご協力に改めて感謝申し上げます。
なお、明日(10月14日(月・祝))開催の アドラー心理学ゼミナール と カウンセリング演習 は、予定どおり開催します。
ヒューマン・ギルドを1985年に設立してから34年半で自然災害のために講座を開催しなかった経験は実は初めてです。
2011年3月の東日本災害の時ですら講座を開催していました。
しかし、これからは、同じような不測の事態がありうるという前提に立たなくてはなりません。
そこで、”Prepare for the worst.”(最悪に備えよ)の危機管理の発想がますます必要とされます。
ここで今でも鮮明に思い出すのは、2012年7月末に仙台でペルグリーノ博士と共に復興支援のワークショップを行う前日に東日本大震災の時に津波に襲われた女川の地を訪れたときのことです。
地元の津波の語り部のような方の話によると、日頃穏やかな海の波が2011年3月11日には海抜18メーターのところまで押し寄せ、津波を甘く見た人と現実を直視した人との差が生死を分けたことを教えていただきました。
(注)その訪問記は、私の2012年7月31日付けブログ ペルグリーノ博士、被災地の女川、そして仙台へ をご参照ください。
ここで私が強く訴えたいことは、現実をしっかりと見据えた上で最大の備えと可能性を持って対処できると信じる「現実的楽観主義」と、根拠なくなんとかなるだろうと事態を甘く見る「ノー天気な楽天主義」を識別しよう、ということです。
自然災害は、人知を超えて発生するのです。
しかも年々シビアなかたちで。
このことは、今回の台風19号の経験からも明らかです。
ここ10年での地震・津波、自然災害でその激甚さが増していることでご承知のはずです。
そんな環境下、私たちは、「備えあれば憂いなし」のことわざや”Prepare for the worst.”(最悪に備えよ)の危機管理の発想をもとに、根拠のない「ノー天気な楽天主義」ではなく「現実的楽観主義」の立場をより強固にしなければならないと思うのです。
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