アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(3月28日)の通勤途上の落合(新宿区)の桜は、次のとおりで満開まではまだでした。

夜の新宿西口の桜は、ライトアップされてこんなにアピールしていました。


昨日オフィスに行くと三笠書房編集本部の番園さんから『アドラー流 人をHappyにする話し方』(三笠書房王様文庫、590円+税)の台湾版が2冊届いていました。

お陰様で私の本は、10冊ほど台湾で出版されています。

来週末に台湾に旅行するので、書店で確認してみたいところです。

 
さて、「幸福につながるアドラー心理学の知恵」のカテゴリーの「日本人としてあなたは幸福ですか?」の5回目です。

今までの4回は、次のとおりです。

3月23日付けブログ 日本人としてあなたは幸福ですか?(1)
3月24日付けブログ 日本人としてあなたは幸福ですか?(2):経済も凋落傾向に
3月26日付けブログ 日本人としてあなたは幸福ですか?(3):私たちの生活
3月28日付けブログ 日本人としてあなたは幸福ですか?(4):勇気をくじかれた若者


1人当たりの国内総生産(GDP)や社会支援、健康寿命、寛容さなどを基準に16~18年の「幸福度」では、日本は156カ国・地域中58位。
昨年の54位から順位を下げて58位になっていることからこのシリーズを着想しています。

昨日は、日本人の自殺者数が3万2千人を超えた03年をピークに減少し、17年は2万465人になっているにも関わらず、10代だけは2003年から500人前後で横ばい状態のままで、2017年は560人と減らないことに目を付け、家庭や学校のみならず社会で10代から20代の若者に対する勇気くじきが蔓延する社会構造が蔓延していることを意味づけました。

その後、いろいろ考えてみたところ、学校法人 ホンダ学園 ホンダテクニカルカレッジ関東 で先生にお話ししたある内容 ― 憧れからの進路選択に結びつく話 ― が一つのヒントになることに思い至りました。

それは、自動車整備の専門学校に入学した18歳の若者の話です。

彼は、生まれつき肝臓に障害がありました。

小さいころに生死の境をさまよい、ヘリコプターで遠隔地の大学病院に運ばれ、父親から肝臓移植を受けたことがありました。

体育の時間はほとんど見学、食事もかなり制限されていました。

医療現場をさんざん見てきた彼は、将来医師になることに憧れました。

しかし、それだけの学力が伴わず、自動車好きの父親の影響も受けて、自動車整備の専門学校に入学したのです。

一般の理工系の大学でもよかったのですが、志望動機を聞いてみると、体の治療を施す医師になれなかった代わりに、自動車のメンテナンスに役立つ整備の仕事に夢を託したのです。

彼の少年の頃からの一貫した流れは、体から自動車に代わったとはいえ、メンテナンスを施すことにおいては、一貫して変わることがなかったのです。

このブログを読んでいるあなたも、子どもの頃に憧れた人や職業が、かたちが変わったとしても一貫した流れに影響を与えていたことを発見する機会があるはずです。

憧れる力は、私たちに将来につながる力、人を愛する力、自分を支える力と共に自分自身を成長させる力を与えてくれていることを私たちは知っています。

10代の若者たちが勇気をくじかれ、死因の第一番が自殺となっている現状は、家庭や学校の要因もあるでしょうが、私は、憧れる人が存在しない現実、憧れる職業を見出す機会に恵まれていない現状があるように思えてなりません。

◆一貫した流れの中からミッションを探すワークを次のとおり開催します。

第11期 人おこし・組織おこしリーダー養成講座

日時:5月5日(日)10:00~17:00
受講料:32,400円(税込み) 場所:ヒューマン・ギルド 研修室

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