アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

「幸福につながるアドラー心理学の知恵」のカテゴリーの「日本人としてあなたは幸福ですか?」の3回目です。

前回は、幸福と経済との関係をテーマにしましたが、今回は、経済と関わりの強い生活面に欠かせない賃金のことから始めます。

日本経済新聞 電子版2019/3/19 に 賃金水準、世界に劣後 脱せるか「貧者のサイクル」  としてこんなことが書かれていました(下線は岩井による)。

日本の賃金が世界で大きく取り残されている。
ここ数年は一律のベースアップが復活しているとはいえ、過去20年間の時給をみると日本は9%減り、主要国で唯一のマイナス
国際競争力の維持を理由に賃金を抑えてきたため、欧米に劣後した。
低賃金を温存するから生産性の低い仕事の効率化が進まない。
付加価値の高い仕事への転換も遅れ、賃金が上がらない。
「貧者のサイクル」を抜け出せるか。

経済協力開発機構(OECD)は残業代を含めた民間部門の総収入について、働き手1人の1時間あたりの金額をはじいた。
国際比較が可能な17年と97年と比べると20年間で日本は9%下落した。
主要国で唯一のマイナスだ。
英国は87%、米国は76%、フランスは66%、ドイツは55%も増えた。韓国は2.5倍。
日本の平均年収は米国を3割も下回っている。

日本は金融危機に直面した97年をピークに減り始め、12年までに12%減。
大企業は定期昇給などで1%台の賃上げを続けたが、非正規社員も増え、1人あたりの時給は減った。
時給の最低水準を定めた「最低賃金」(最賃)はこの3年間で3%台の上げが続く。
ただ、対象はパート労働者ら一部にとどまり、全体を押し上げるには至らない。

長時間労働がはびこった日本はこの半世紀、先進7カ国のなかで最下位。
OECDによると17年は47.5ドルと前年から1%程増えたが、加盟国36カ国で20位という低位置は変わらない。米国(72ドル)、ドイツ(69ドル)に水をあけられている。

このことにより日本の一人当たり国民所得は、1995年に3万ドルを超えて世界で一番高いレベルにあったのですが、2016年には、3万ドルを下回っています。



(注)『データブック 国際労働比較 2018』(独立行政法人 労働政策研究・研修機構)P.21を参考にしました。

国民所得(要素価格表示)とは, 給与等の「雇用者報酬」,利子, 配当, 賃貸料等の「財産所得」及び企業の収入である「企業所得」の合計であり, その国民所得を人口で割ったものが一人当たりの国民所得である。
上のグラフの数値は, 国際比較できるようにアメリカドルに換算しているため, 各国の経済成長の伸びだけでなく,対アメリカドル為替レートによっても変化することに注意しなければならない。

ただ、このデータブックには、失業率が下がっていることも書かれています。

日本の失業率は2002年まで上昇傾向にあったが, 2003年から2007年にかけて徐々に低下した。
しかし, 2008年のリーマンショックの影響で2009年と2010年は5.1%に上昇した。
その後, 失業率は再び低下し, 2013年以降はリーマンショック前を下回る水準へと改善している。

2回に渡って日本の経済が悪く、生活面にも影響を与えることで幸福感を下げていることに関係していそうな記事を書きました。
このような記事を書いているうちに、私には、ヒューマン・ギルドのこれからの方向性がが鮮明になりつつあります。

ヒューマン・ギルドは、アドラー心理学を中核に据えながら、個人の心理的な面の幸福をもたらす勇気づけのお手伝いもしていますが、今後は、そのことに加え、組織の活気を回復するために、イノベーションを仕掛け、研修などの機会を通じて大いに貢献できると確信できるようになりました。
そのような貢献をすることによって、もう一度日本に元気を取り戻すのです。

「個人に勇気を! 組織に活気を! そして、日本を元気に!」

◆ヒューマン・ギルドの宮本秀明取締役法人事業部長の「人材育成におけるアドラー心理学の可能性」と題するインタビュー記事がOKB総研(大垣共立銀行グループ)が発行している会報誌に掲載されました。

「アドラー心理学に学ぶ!営業職に求められる「人間関係構築術」習得セミナー」のタイトルで半日のセミナーを行います。
日時:6月17日(月)13:00~17:00 
会場:OKB Harmony Plaza 名駅(名古屋市中村区名駅4-6-17 名古屋ビルディング10階)
受講料:一般 12,960円

◆ヒューマン・ギルドの法人向け研修にご関心のある方は こちら をご覧ください。

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