おはようございます。ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
昨日(7月19日)は、大阪での研修を終えて21:50に家に帰ってきました。
東京は意外に涼しくビックリしました。
大阪での2日間の研修は、「勇気づけ」の他に「人間力」「変革力」が柱になっています。
私の今年の研修の開発テーマは「人間力」で、大阪での研修は、そのトライアル版でもありました。
感触は、かなりよかったです。
ところで、大阪出張の行き帰りに1冊の本(小説)を読みました。
『人生に七味あり』(江川 剛、徳間書店、1,600円+税)
44歳の主人公(樫村徹夫)の勤務する銀行がメガ・バンクに吸収合併されたことで、いったんは系列のカード会社に行くのですが、そこを退職。飲食フランチャイズ会社にCFO(財務担当役員、その後間もなく社長に)として転職します。ところが、その会社には130億円にも達する含み損があることが発覚します。
やがては、会社の存続・再建のために本気・勇気・根気をもとに死力を尽くす、人間力溢れる男の物語で、途中でやめるのが困難な小説でした。
七味の由来は、偶然出会った辻占い師に運勢を観てもらうと、「人生、七味とうがらしだね」との指摘を受けたことです。
その意味は、人生の味付けをするのに必要な、うらみ、つらみ、ねたみ、そねみ、いやみ、ひがみ、やっかみの7つの味で、人生に深みを与えるものです。
この小説は、まさに七味が次々と出てくる人間ドラマなのですが、最後は、大どんでん返しの「人生ってなんて味わい深いんだ」(第11章)で終わり、深い感動が残ります。
私は、ビジネス小説をほとんど読まないのですが、この本は傑作だと思いました。
強くお勧めです。
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