おはようございます。ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
今日から7月。7月は毎週、宿泊研修を行うため、青森、宮崎、大阪、栃木、宮城に行くことになります。
7月は、1年中で一番忙しい月になるかもしれませんが、健康に気をつけて乗り切ります。
さて、昨日(6月30日)は、在宅勤務+パソコン購入のためお出かけの日でした。
パソコンは、6年前に購入したLets's Note がWindows XPであるため不適応感があり、その上画面の液晶が危うくなりつつあるため買い替えです。
まだこのブログは、Lets's Noteで書いていますが、早晩、東芝のモバイル・ノートパソコンに代わります。
さて、「夫婦の愛のかたち」シリーズの3回目です。
前回は、アルフレッド・アドラーの夫婦の愛の定義をもとに夫婦間の協力について書いたところで終わりました。
今回は、夫婦間の協力に関してアドラーが本の数箇所に書いているドイツ南西部にあるチューリンゲン地方にあった古い慣習を紹介します。
なお、このことは、アドラーだけでなくW.B.ウルフも『どうすれば幸福になれるか 下』(一光社)の第11章「協力のパターン」に書いています。
ドイツのある地方で、婚約したカップルが一緒に結婚生活を送るのに適しているかを調べる古い習慣がある。
結婚式の前に、新郎新婦が木が切り倒された空き地へと連れてこられる。ここで2人用ののこぎりが渡され、幹を切り始める。
このテストによって、2人がどれほど互いに協力しようとしているかがわかる。これは2人の課題である。
もしも2人の間に信頼がなければ、互いに逆らって引っ張ることになり、何もなしとげることはないだろう。
もしも2人のうちの1人がリードし、すべてを自分だけでしたいと思えば、たとえ、もう1人が屈しても、仕事は倍の時間がかかるだろう。
2人がともにイニシアティブを取り、努力は調整されなければならない。
これらのドイツの村人は協力は結婚の主たる必要条件であることをわかっていた。
*『人生の意味の心理学 下』(アルフレッド・アドラー著、岸見一郎訳、アルテ、1,800円+税)の第12章「愛と結婚」
ここで、のこぎりに切り方についてコメントします。
欧米ののこぎりは、引くときに切れる日本のそれと違って、押すときに切れるので、押しながら相手に委ねなければなりません。2人で切る作業には、より困難を伴います。
いかがでしょうか、あなたは、夫婦間の協力をどう受け止めましたか?
<久しぶりのお目休めコーナー> あじさい(スマホにて撮影)
(クリックしてね)