おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。
今回は、「8掛け人生を生きる」の第2回目です。
前回の「8掛け人生を生きる」(1)で私は次のように書きました。
「感性(特に大切なことを読み取る力)がますます冴えてきているように感じます」
私は、ブログの途中から花の写真(最近では海中写真)を入れるようにしましたが、道端を歩いていても花が美しく感じられ、また、いろいろな出来事に出合ったとき、そこから大切なメッセージを得ることができるのです。
人との出会いと交流を通じて、その人に真心があるかどうか、以前よりも感じられるのです。
人にしていただいたこと、自分に起きたことに感謝・感激のこころが深まりゆくのです。
そんなところから「長く生きることは決して失うプロセスではない」と断言できます(その人の心構え次第かもしれませんが)。
長らく教員を務めた東井 義雄氏は、「老い」という詩で次のように書いています。
老いは
失われていく過程のことであるけれども
得させてもらう過程でもある
視力はだんだん失われていくが
花がだんだん美しく
不思議に見させてもらえるようになる
聴力はだんだん失われていくが
ものいわぬ花の声が聞こえるようになる
虫の声が聞こえるようになる
みみずの声が聞こえるようになる
体力はどんどん失われていくが
あたりまえであることの
ただごとでなさが
体中にわからせてもらえるようになる
8掛け人生を生きるということは、年齢相応の体験に裏づけられた英知と感性をもとに、8掛けの可能性の、実力年齢の日々を充実して生きられることでもあります。
<お目休めコーナー> 社会人の息子撮影の海中写真⑯