おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。
昨晩は、1人でサントリー・ホールにエリック・ハイドシェック ピアノ・リサイタルを聴きに行ってきました。
曲目は、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第8番(『悲愴』)と31番、その間に「創作主題による6つの変奏曲」と「6つのバガテル」。
私は、ハイドシェックの演奏でベートーヴェンのピアノ・ソナタ31番と32番(ヴィーナスレコード)を持っています。
とりわけ31番は、ベートーヴェンのピアノ・ソナタの中でも私が一番好きな曲で、第3楽章の「嘆きの歌」と言われる旋律がやがてフーガに変わり、高揚感を残して終わるのにたまらない魅力を感じています。
CD棚を見ると、ハイドシェックの他に内田光子(写真)とルドルフ・ゼルキンの演奏(共に30番から32番までの3曲)があります(レコードは、ウィルヘルム・ケンプ―これは全集)。
話は、ハイドシェックに戻ります。
ハイドシェックは、1936年8月21日生まれのフランス人。コルトー(ショパン弾きとして有名)とケンプの弟子でもあります。
さてさて、私がサントリーホールに着いたのは6時。開場まで時間に余裕があったので、広場の滝や、庭の写真を撮ってきました。
6時半になったら、オルゴールが壁面から飛び出て開場を知らせました。
最後に演奏されたピアノ・ソナタ31番は、圧巻でした。感情の起伏が十分表現されていました。
CDで聴いていたのよりずっと重厚でした。これもハイドシェックの年輪か。
聴衆の果てることのない拍手に、ハイドシェックは、6曲もアンコール曲。サービス精神旺盛なおじさんのようでした。
今日(6月7日)は、歩いて行ける中野ZEROホールで「新珠の名曲&オペラ・アリア集」(15時開演)を妻と聴きに行ってきます。