アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

「私の好きな言葉」の6回目から、おそらく8回目までの3回は、私がいちばん好きな本『どうすれば幸福になれるか 上・下』(W.B.ウルフ著、岩井俊憲監訳、一光社)からのご紹介になります。

私は、この本の前身の『どうしたら幸福になれるか 上・下』(W.B.ウルフ著、周郷博訳、岩波新書、絶版)を30歳代からむさぼるように読みました。おそらく10回を超えていたでしょう。お陰で装丁は、写真のようにボロボロになってしまいました。



アドラー心理学を学ぶうちにこの本の著者のウルフがアドラーの直弟子であることを知りました。

長い講釈にならないようにして、ここでウルフの「優越コンプレックス」に関する言葉を紹介します。
ちなみに、「優越コンプレックス」というのは、過去の能力、人脈、家柄などについてその優越性をことさらに強調するやり方です。


優越コンプレックスは、劣等コンプレックスの煙幕に過ぎない。・・・(中略)・・・優越コンプレックスの根底をなす唯一のものは、他人に自分が自覚しているほど悪く思われたくないという願望である。

優越コンプレックスは、暗い路地でこわさをごまかすために口笛を吹く少年のようだ。いかにも勇敢に思えるが、決して恐怖感はなくならない。


ウルフは、実際の自分よりも大きく、偉く見えるように、さまざまなジェスチャーを身につけた人の性格特性を「プラス・ジェスチャー」と呼び、それを「優越コンプレックス」と同じく捉えています。

アドラーは、『人間知の心理学』(春秋社)で「優越コンプレックス」を「虚栄心」として説明しています。

私は、サラリーマン時代から多くの優越コンプレックスの人、あるいは虚栄心に満ちた人に出会ってきましたが、ウルフのこの言葉を学んで、彼らの根底には根深い劣等感があることを知り、そんな人達に巻き込まれず、適当な距離を置いて接することができるようになりました。

○ヒューマン・ギルドのホームページにご注目

4月8日付けのブログにも書いたのですが、ヒューマン・ギルドのホームページ(http://www.hgld.co.jp/ )「トピックス」欄「岩井の『日記』など」(http://www.hgld.co.jp/event1/miximotope-zi.html)に「やぶにらみカウンセリング論」という、20年前の過激なカウンセリングをアップしておりますので、ご覧の上、ヒューマン・ギルドの会員は、「掲示板」にご感想を書き込んでくださるようお願いします。



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