シネマの森の迷走と探索

FBに投稿した映画作品紹介を整理し、再掲します。

☆は「満足度」(☆5個満点、★で補足)。

アルフレッド・ヒッチコック監督「メリー」(ドイツ、1931年)☆☆★

2020-12-08 20:36:10 | イギリス


ヒッチコック監督、32歳のときの作品です。前年(1930年)に制作された「殺人」のドイツ版です。(ヒッチコックは若い頃、一時ドイツで映画制作を学んでいました。)

原作はクレメンス・デーンとヘレン・シンプソンによる戯曲「サー・ジョン登場」。ヒッチコックの唯一のドイツ語によるトーキー作品で、珍しく犯人捜しがテーマです。(世界最初のトーキーは1929年の「ジャズシンガー」ですが、それからわずか2年弱しかたっていません。)

劇団の花形女優・エドナが殺害されます。近くに居た若い女優メリー(オリガ・チェホワ)が逮捕されます。彼女の足下には火かき棒が落ちていて、テーブルに空のウィスキー瓶が残されていました。結局、彼女は犯人に仕立てられ、刑に服することになります。

この裁きに疑問をもった陪審員の一人・劇作家のメニアー卿(アルフレード・アベル)は、再調査を始めます。調査の結果、エドナの婚約者で、サーカスの空中ブランコの乗り手のハンデルが容疑者に浮かびます。

メリーは果たして冤罪として解放されたのでしょうか?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする