シネマの森の迷走と探索

FBに投稿した映画作品紹介を整理し、再掲します。

☆は「満足度」(☆5個満点、★で補足)。

レオ・マッケリ-監督「邂逅(めぐり逢い、Love Affair)」(アメリカ、1937年、88分)☆☆☆☆

2020-12-28 11:04:15 | アメリカ・戦前


大富豪令嬢との婚約が決まった絵描きのミシェル・マルネー(シャルル・ボワイエ)は、ヨーロッパからアメリカへ向かう豪華客船での旅の途中、一人旅を楽しむテリー・マッケイ(アイリーン・ダン)と知り合います。テリーにもすでに実業家の婚約者・ケンがいました。ふたりは船内で、意気投合し、急接近します。

船はポルトガル領にあるマデイラ島に数時間停泊します。二人はそこでミシェルの祖母の家を訪ねます。テリーは職業が不安定なミシェルが善き伴侶と出会うことを望んでいることを知ります。テリーは祖母の伴奏で「愛の喜び」を歌いました。

ニューヨークへの到着を明日に控え、ミシェルは半年後の7月1日の午後5時に、エンパイアステートビル102階の展望室で再会しようと約束します。
さて、この二人は・・・?

同じレオ・マッケリー監督は1957年に「めぐり逢い(An Affair to Remember)」(ケーリー・グラント、デボラ・カー主演)をリメイクしました。また1993年にはノーマ・エフロン監督が「めぐり逢えたら(Sleepless in Seattle)」(トム・ハンクス、メグ・ライアン主演)で同じような設定の作品を作りました。後者は12月12日付のわたしのFBで紹介しました。
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佐藤純弥監督「おろしや国酔夢譚」(配給・東宝、1992年、123分)☆☆☆★

2020-12-28 11:02:48 | 日本・1990年~


井上靖による同名小説の映画化です。

天明2年12月(1783年1月)、大黒屋光太夫(緒形拳)ら17人を乗せた船「神昌丸」は伊勢を出発し、江戸へ向かう途中に暴風雨のため遭難します。漂流8か月を経て、ロシア帝国の属領・アムチトカ島に着きます。

仲間が飢えと寒さによる体力消耗で次々と亡くなります。残った9人は、現地のロシア人の言葉や原住民の言葉を習得しながら帰国の方途を模索します。4年後、流木や壊れた船の廃材で船をつくります。

生き残った6人は、現地政庁の役人たちとイルクーツクへと向かいますが、重い凍傷で片足を失った庄蔵(西田敏行)と帰国が不可能と悟りロシアに帰化した新蔵(沖田浩之)がここで離脱します。

この地の行政府に帰国願いを出しても届かないことがわかった光太夫は、博物学者キリル・ラックスマン(オレグ・ヤンコフスキー)の助けを借り、彼とともに女帝エカチェリーナ2世(マリナ・ヴラディ)への帰国嘆願のために帝都ペテルブルクへ向かいます。

果たして光太夫は、謁見はできたのでしょうか? そして帰国はかなったのでしょうか?
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