シネマの森の迷走と探索

FBに投稿した映画作品紹介を整理し、再掲します。

☆は「満足度」(☆5個満点、★で補足)。

降旗康男監督「赤い月」(2004年、111分)☆☆☆☆

2020-12-03 14:41:56 | 日本・2010年~


なかにし礼(作詞家、立教大学文学部仏文科卒) による同名の小説の映画化です。激動の時代の満州を舞台に、愛を求め生き抜いたひとりの女性(著者の母がモデル)の姿を描いたドラマです。

1934年2月、夫・勇太郎(香川照之)と子供たちと共に満州・牡丹江(ぼたんこう)に渡った森田波子(常磐貴子)。それから10年、勇太郎はかつて恋敵だった陸軍中佐・大杉(布袋寅泰)の庇護の下、森田酒造を成功させました。

そんなある日、長男・一男の帰郷を祝う宴席で、波子は商社員・氷室啓介(伊勢谷友介)と出会います。関東陸軍秘密情報機関の諜報員の彼はロシア人男性・ピョトールをスパイとして利用するために、彼の娘・エレナを森田家に家庭教師として寄宿させ監視する役目を負っていました。

しかし氷室の素性を知らない波子は、彼と愛し合うようになったエレナに嫉妬し、エレナを奸計に陥れます。

その後、勇太郎の留守中に戦況は悪化します。「生きたい、生きて子供たちを生かしたい」と願う波子は、氷室に願い入れ軍用列車への乗車を許されます。波子の波乱の人生は、まだまだ終わりません。
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