シネマの森の迷走と探索

FBに投稿した映画作品紹介を整理し、再掲します。

☆は「満足度」(☆5個満点、★で補足)。

ロナルド・ニーム監督「クリスマス・キャロル」(イギリス、1970年、113分)☆☆☆☆

2020-12-25 20:51:09 | イギリス


原作はチャールズ・ディケンズ「クリスマス・キャロル」です。それがミュージカル映画化されたのが本作品です。

ざっくり一言でいうと、守銭奴の主人公・スクルージがクリスマス・イブに驚くべき超現実的体験をし、改心する、というものです。

舞台は19世紀半ばのロンドン。

街中はクリスマス・イブを迎え賑わっていました。賛美歌が歌われ、暖かな雰囲気に包まれています。ところが、いじわるな老人スクルージ(アルバート・フィニー)はそんな空気に全く関心がなく、同じ事務所でひとり働くクラチット(デヴィット・コリンズ)にクリスマス休暇を一日しか与えません。

そんなスクルージの前にクリスマスの亡霊(過去、現在、未来)があらわれ、彼を不思議な世界に引きずりこみます。そこで見たのは、自分自身の
 
あわれな姿でした。人生にとって本当に大切なものを悟るスクルージ。

11曲の楽しいクリスマスソングに彩られています。
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ジュリアン・デュヴィビエ監督「望郷(Pépé le Moko)」(フランス、1937年、94分)☆☆☆★

2020-12-25 20:46:53 | フランス


原題は主人公の名前です。

ざっくり一言でまとめると、フランス領アルジェリアのカスバを舞台に、そこで君臨するフランス人犯罪者、ペペ・ル・モコの物語です。
舞台はフランス領アルジェリア(当時)の中心都市・アルジェです。

アルジェの一角・カスバは、路地が迷路のように入り組んでいます。ここは当時、諸国からの流れ者の無法地帯でした。

フランス本国から逃れてきたペペ・ル・モコ(ジャン・ギャバン)は、そこの顔役的存在です。女友達イネス(リーヌ・ノロ)、忠実な若い子分ピエロ、短気で金のことばかり考えているカルロスらと徒党を組んでいます。

威信にかけて逮捕に臨むフランス警察の追及は厳しく、彼らはカスバから一歩も出ることができません。そんなある日、ぺぺはカスバを見物にきたパリの女性ギャビー(ミレーユ・バラン)と知り合い、パリの香りを運んできた彼女に惚れてしまいます。ギャビーとの出会いは、望郷の念をかき立てます。

地元の敏腕のスリマン刑事(リュカ・グリドウ)は、彼を逮捕するためにギャビーを利用して、罠を仕掛けます。

有名なラストシーンが壮絶です。
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