アイデアマン、天馬東京都知事(役所広司)が東京に原発を誘致す
ることを施策として提案したことで起きた騒動を描いた作品。
主な登場人物。津田副知事(段田安則)、笹岡産業労働局長(平田満)、佐伯政策報道室長(田山涼成)、石川都市計画局長(菅原大吉)、大野財務局長(岸部一徳)、泉環境局長(吉田日出子)。個性派俳優がズラリ。
これらの面々が突然、臨時の会議に招集され、東京に原発を誘致する案をめぐって侃々諤々。
天馬知事がこの提唱をしたのにはわけが。東京は湯水のように電力を消費している、その電力需要を確保するために、地方の市町村に原発業務をおしつけている、みかえりとして国は膨大な補助金をバラまいている、危険極まりない原発は日本に50基以上、これによって地方の自然、景観は破壊され、危険と隣りあわせの住民の暮らし、核のゴミの処理も地方におしつけている、東京の企業、都民が膨大な電力消費するのならリスクも負わなければならない、したがって原発を東京・新宿にもってくるべし(用地はある)。
メリットがある。原発の稼働には冷却水が必要だが、そこから出る温排水を7割がた海洋に捨てている現状、東京に原発を作ればこの温排水を企業活動、市民生活に利用できる、地方への補助金は減るし、東京に建てられた原発企業から法人税があがる、というもの。
会議の参加者からは、知事提案に反対の声。都民は当然反対し都庁はデモ隊に包囲されるが、その場合どうするのか?
質問、意見がでるが、次第に賛成となる雰囲気。
その頃、海外からのプルトニウムが密かに東京のお台場に入り、福井に運ぼうとする動きがあるなか、その運搬トラックがジャックされ・・・。