
富山の景色をバックに、退職間近の運転士とその家族、同僚の人生が交錯するさまを描いた習作。
鉄道運転士として仕事一筋の日々を過ごし、59歳の滝島徹(三浦友和)。無事故無違反で実直な人柄です。専業主婦として徹を支えてきたのは、55歳の妻・佐和子(余貴美子)。
夫婦で第2の人生をスタートさせようとしていた徹は、佐和子が結婚するときに辞めた看護師の仕事(緩和ケア)を再開すると宣言します。自分の人生を生きたいと願った佐和子。
徹は佐和子の申し出を理解できず、口論となります。
家を飛び出した佐和子。徹との溝は深まるばかりで、彼女はついに佐和子は離婚届を徹に手渡します。
アパートを借り、一人暮らしを始めた彼女。その矢先、徹の運転する電車が雷雨のなかで緊急停車。その電車にのっていた患者が、倒れます。その患者は佐和子がケアを担当していた人でした。救急車の手配、かけつける佐和子、そして運転士の徹は・・・。
本当の気持ちを言葉にできない徹と佐和子に、ひとり娘(小池栄子)とその夫、徹の同僚・島村洋二(岩村了)や部下・小田友彦(中尾明慶)、佐和子が担当する患者(吉行和子)の人生、高校時代のガールフレンド・深山朋香(仁科亜季希子)が交錯します。