ヒッチコック監督、34歳のときの作品です。音楽家ヨハン・シュトラウス二世が名曲「青く美しきドナウ」を作曲するまでが描かれています。父一世との確執も盛り込まれています。
サスペンスの巨匠が若い頃に挑戦したオペレッタ・スタイルの作品で、珍しいものです。その後のいわゆるヒッチコック・タッチはみられません。
ヨハン・シュトラウス父子は、伯爵夫人(フェイ・コンプトン)の庇護のもとで作曲にいそしんでいました。夫人は、息子のシャニ(エズモンド・ナイト)がパン屋の娘ラジ(ジェシー・マシューズ)と恋人関係にあることを妬んでいます。そして、あろうことか、シャニと駆け落ちしようと言い出す始末。事情を知ったラジは悩み、「美しき青きドナウ」初演の日に、シャニのもとを去ります。
この顛末は・・・?
事態は一転します。
上の画像は、パン屋の娘ラジを演じたジェシー・マシューズ。