シネマの森の迷走と探索

FBに投稿した映画作品紹介を整理し、再掲します。

☆は「満足度」(☆5個満点、★で補足)。

アルフレッド・ヒッチコック監督「第三逃亡者(Young and Innocent)」(アメリカ、1937年、85分)☆☆☆

2020-12-14 23:01:26 | アメリカ・戦前


ヒッチコック作品には、普通に暮らしている人が事件に巻き込まれていくタイプの物語があります。この作品は初期のこのタイプの典型です。

女優クリスティンが夫のガイ(ジョージ・カーゾン)に殺されます。死体を発見したクリスティンの知人・ロバートに疑いがかかり、公判にかかります。凶器のレインコートのヒモがロバートのものだったことが致命的でした。

無実を主張するロバートは、公判中に逃亡。警察署長の娘・エリカ(ノーバ・ビルムーム)に事情を話し、一緒にレインコートの行方を追います。エリカも事件に巻き込まれていきます。

事件の真相究明、場所の移動、サスペンスと密着したユーモア、華麗なカメラワークなど、ヒッチコックタッチが随所に。
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ローランド・ズゾ・リヒター監督「ドレスデン-運命の日-」(ドイツ、2006年、150分)☆☆☆★

2020-12-14 20:34:39 | ドイツ


第二次世界大戦末期、ドイツの最も美しい古都ドレスデン(連合軍の空爆をそれまで唯一受けていなかった)は連合軍の空爆にあい、徹底的に破壊されました。(ドレスデンにはわたしも一度、行きました)

父の経営する病院で看護婦だったアンナ(フェリシタス・ヴォール)。許嫁はその病院で働く外科医のアレクサンダー(ベンヤミン・サドラー)。激務のなかで働く二人は結婚をひかえていました。

そんなときに、アンナの前に現れたのがロバート(ジョン・ライト)。彼はイギリス空軍の戦闘機のパイロットでしたが、ドイツとの戦闘で撃墜され、パラシュートで脱出するも、撃たれて大けがを負い、瀕死で逃げ隠れていました。病院の地下室に倒れていたロバートにアンナは偶然出会います。怪我の手当てをするアンナ。

アンナの父はドイツ軍を牛耳るナチスに薬品を横流していました。そんな父に疑いをもつアンナは、許嫁のアレクサンダーまでが父の汚点を黙認していることに嫌気がさし、反発します。アンナは敵のイギリス空軍兵士であるものの母親がドイツ人のロバートにひかれていきます。

2月13日、イギリス軍はドレスデンを選んで、無差別の大空襲を行いました。街は徹底的に破壊され、地上は生き地獄と化します。
この悲惨な状況のなかで、アンナとロバートとの愛は??
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