原作は富島健夫による同名小説。学園もので、若い二人の青春の恋愛をあつかった佳作です。21歳の佐久間良子の初々しい演技が印象的です。
冒頭、「アイタシ スグカエラレヨ ユキコ」という電報を読む海彦(水木㐮)。
遡って4年前。高校一年の三学期、海彦は父と二人で長兄の住む海辺の町の学校に転校してきました。最初の朝、海彦は通学する汽車の中で、座席に座っているセーラー服の少女(佐久間良子)をみとめます。少女もまた、じっと海彦を見つめていまいた。
少女の名前は志野雪子。裕福な家庭に育った彼女は、海彦に大学受験にそなえ勉強するように励まします。しかし、海彦の家は貧しく、それどころではありません。
雪子との交際を狙っていた不良学生の和田が、二人に難癖をつけてきます。二人にとって、和田の行動は耐えがたいものでした。