自然のなかの静謐、時間が流れています。
主人公は6歳のユスフ(ボラ・アルタシュ)。森林の奥深くに、両親と暮らしています。父・ヤクプ(エルダル・ベシクチオール)は養蜂家。幼いユスフにとって森林は神秘であり、想像力がはたらく親しい世界です。ユスフは夢で見た世界をこっそりと、大好きな父親に話し、共有します。
ある年、森のみつばちがいなくなり、蜂蜜がとれなくなります。父親は蜂をさがしに、森深く入ってさがしにいきます。心配なユスフは、その日から話しができなくなり、吃音になります。
日にちが経過しても父は帰ってきません。ユスフに心配させまいとしていた母親は、日ごとに暗い気持ちになります。
父はどうしてしまったのか・・・。
第60回ベルリン映画祭で金熊賞を受賞しました。各国の映画祭で世界で最も美しい映画と称賛されました。