
今から90年前の映画です。
1930年代トーキー時代に突入した映画界では、それ以前になかった音楽映画を盛んに製作し、華やかな歌とダンスを売り物とするミュージカル映画が量産されました。
ルヴィッチ映画のパラマウント、ブロードウェイ・メロディのMGM、アステア・ロジャースのRKO等々。舞台ミュージカルがそのまま映画化されることも。
ストーリーは玩具会社の社長で出資者の老人アブナー・デイロンとミュージカル・スターを目指す女性ドロシー・ブロック(ビービ・ダニエルス)、
そして彼女に恋する若い男性パット・デニング(ジョージ・ブレント)の三角関係を軸に、演出家ジュリアン・マーシュ(ウォーナー・バクスター)が苦労して男女のダンサーたちを統率し、「プリティ・レディ」というミュージカルを成功させるというもの。
愛あり挫折あり、いろいろなエピソードがおり込まれ、最後に大レビュー・シーン。圧倒的な壮観のレヴュー。女性ダンサーはステージで整列、脚線美を披露し、エネルギッシュに、華麗に踊ります。
大勢のダンサーが画面一杯に踊りまくるフィナーレの魅力は、何とも言えません。
ペギーの歌うテーマ曲「四十二番街」とタップダンスは、見ごたえ十分。