原作はグレアム・グリーンの小説です。
舞台は第二次大戦前後のロンドン、そしてブライトン。
相手を愛するがゆえの行動がすれ違い、情熱に満ちた男女の愛のやり取りが描かれます。愛憎や信仰が絡んだ制御できない想いに駆られる主人公の演技は、見応え十分。
冒頭、モーリス・ベンドリクス(レイフ・ファインズ)がタイプする小説で「謎」が提示され、エンディングにいたる家庭でそれが次第に明らかになるという仕掛になっています。
1940年代のロンドン。作家のモーリスは知り合いの高級官僚ヘンリーから、妻サラ(ジュリアン・ミーア)の素行が怪しいと相談を持ちかけられます。ヘンリーは私立探偵を使って調査しようと考えますが、躊躇しています。モーリスは友人として、調査依頼をかってでます。
実はモーリスはかつてサラと愛人関係にあったのですが、サラが一方的に突然関係を打ち切経緯がありました。その理由がモーリスには、わからなかったのです。そんなことがあってモーリスは、探偵に依頼してサラの素行を知ろうとしたのですが・・・。