関西思い出旅日記

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街中のランドマーク 八坂の塔

2010年02月09日 | 日記

法観寺は臨済宗建仁寺派の寺院。山号は霊応山。観音霊場として知られる清水寺の近隣に位置する。街中にそびえ立つ五重塔は通称「八坂の塔」と呼ばれ、周辺のランドマークとなっている。境内は狭く、塔以外に目だった建築物がないことから、「八坂の塔」は、寺自体を指す通称ともなっている。

伝承によれば、当寺の五重塔は聖徳太子が如意輪観音の夢告により建てたとされ、その際、仏舎利三粒を収めて法観寺と号したという。聖徳太子創建との伝承は文字通りに受け取ることはできないが、平安京遷都以前から存在した古い寺院であることは確かとされており、朝鮮半島系の渡来氏族・八坂氏の氏寺として創建されたという見方が有力である。

幾度か焼失したがその都度再建されている。現在の塔は室町時代に足利義教により再建されたものである。夢窓疎石の勧めにより足利尊氏が全国に安国寺、利生塔を建てたが、都の利生塔としてはこの塔を充て仏舎利を奉納した。

戦国時代には、地方から上洛した大名が当寺に定紋入りの旗を掲げることによって、誰が新しい支配者・天下人になったかを世人に知らせたという。

五重塔は高さ49mで東寺、興福寺の五重塔に次ぐ高さをもつ純和様、本瓦葺の建築である。中心の礎石は創建当初のものが残っておりそのまま使われている。塔の中は公開されることもあり礎石の上の心柱や諸仏を見ることができる。また階段を二層目まで登ることもでき窓から京の町並みを眺望できる。(Wikipediaより抜粋引用)

 

五重塔や三重塔は、本来釈迦の墳墓として建てられたものであるが、その美しく見事な建造美は宗教を抜きにして心を惹きつける。遠くに塔を見る時、京都を一層実感する。

 

京都市には五重塔が五基あるといわれる。東寺の五重塔、仁和寺の五重塔、醍醐寺の五重塔、そして記事にしている法観寺の五重塔で四基である。この他の一基は、その気にならなければ見る事ができないが、興味のある方は探してみてください。

さて、八坂の塔であるが、いかに周囲のランドマークといっても、近代の都市開発で建物の陰になり、いまでは塔の近辺でなければ見る事ができない。

清水坂や高台寺から見え隠れする八坂の塔、産寧坂からの八坂の塔と、その存在感はいたって大きい。私の頭では、五重塔を目にすると条件反射のように、五重塔イコール京都という思考回路ができあがっているようである。

私は八坂の塔を参道へとつながる八坂通りから眺めるのが好きである。八坂通りから一歩一歩進むにつれ、その度に塔の姿がどんどん大きくなってくる臨場感がたまらなのである。

八坂の塔の風情は、京情緒を感じさせるためかよくテレビドラマのバックシーンとして使われる。最近では参道の町そのものと、八坂の塔をうまく背景としたドラマに2004年NHKで放映された「恋する京都」がある。先斗町の芸妓を主人公とし、京都の行事・名所をうまく挿し込んだドラマであったのを思い出した。