寺社巡りの原点 奈良慈光院

2017年03月21日 | 日記

奈良を訪れるのは9年ぶりかと思う。

一度見たいと思っていた二月堂のお水取りも無事見物する事ができた。

 

それにしても、奈良という町は観光誘致に淡白なところだなといつも感じてしまう。

観光タクシーの貸し切り料金も周辺の都市からすると高い料金設定のような気がする。

 

京都と違い、奈良の観光スポットは一つ一つの間に結構距離がある。

観光スポットを回るには路線バス、観光バス、観光タクシーとなるが、東大寺周辺ならば路線バスでもよいだろうが、その他のスポットを回るにはバスでは時間がかかる。

 

かといって、タクシーでは高すぎるとなると、自然とレピータが少なるのではないだろうか。

遺跡は京都よりはるかに多くを有してるが、この遺跡のPRも積極的にはされていないようである。

 

寺社の数は京都と同等の1810カ寺程度かと思うが、有名どころの寺社を除くと、公開しているところも少ないようである。

 

私が寺社仏閣巡りを始めて四十数年来になるが、その原点のお寺がこの奈良にある。

そうのうち、そのうちと、なかなか訪れる事ができないでいたが、今回ようやく四十数年ぶりに行く事ができた。

 

お寺というと、一般的には陰気臭いところとの印象がある。

私がお寺に持つ印象も当初(20代)そうであった。

 

ところが、このお寺を訪れた事でその印象がガラリと変わってしまったのである。

お寺というよりは、のんびりと時間を過ごす事ができる簡素な庵のような印象であった。

これを機に長年にわたる寺社仏閣巡りが始まったのである。

 

慈光院、ここがそのお寺である。

臨済宗大徳寺派の寺院だが、やはり山荘といった方がしっくりくる。

奈良市街を借景とした庭を持ち、本堂からの眺める佇まいは、京都の詩仙堂と通じるところがある。

このお寺、奈良市街からは遠く、大和郡山の近くになる。

しかも、それほど名を馳せているほどの観光寺院でもない。

そのため、運よくこのお寺に巡り合った人は、一応に好印象の反応を示す。

運よくというのは、個人では奈良通でもなければ訪れる事もないだろうが、実は奈良の観光バスで7時間コースの中にこの寺院の拝観が組み込まれている。

 

数十年ぶりの訪問であったが、残念なことに拝観時間があまりにも少なすぎた。

ここでは、拝観者にお茶をふるまうのだが、そのための時間が結構かかってしまう。

 

お茶がでるまでの間持たせとして住職が講和をするのだが、一度始まると時間通りには終わらないものである。

 

結果、拝観時間はほんの5分か10分程度で、バスに戻らなければならなくなった。

お茶はいらない、じっくりと拝観できる時間がほしかった。

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奈良東大寺 お水取り

2017年03月15日 | 日記

一度見物をしてみたいと思っていた東大寺二月堂の修二会、俗にいうお水取りに行ってきました。

三月の一日から始まり十五日で満願となる仏教行事ですが、メインは十二日深夜井戸から観音様にお供えする水を汲み上げる儀式があります。

 

そのため、十二日には大勢の見物客が押し寄せるようです。今年は約二万人との発表がありました。

 

奈良時代から続く行事で、752年以来途絶えたことがないといいますから、今年で1266回目になりましょうか?

 

儀式といいますと大仰ですが、時代は変われどこのような行事の目的は、ほとんどの場合天下泰平、護国豊穣、厄払いといったものになります。

 

お水取りの舞台となる二月堂、形よく雰囲気良く、何気に訪れてもとても魅力にあふれているお堂です。

 

お堂の周りのスペースは、本当に二万人も集まれるのだろうかと疑ってしまうほど広さしかありません。

 

見どころは、お堂の上を大きな籠たいまつが炎を上げながら移動する様ですので、始まるのは午後7時と周囲が暗くなるのを待ちます。

 

三月も中旬ですが、さすがに夜ともなると冷え込みはきついです。

見物客はダウンを着込むなど、完全防寒の方々がほとんどです。

 

時間になり、籠たいまつが炎を上げながら移動すると、周りから大きな歓声があがります。

だいたい10本ほどの松明移動ですが、次々と移動するわけではなく、一本一本の時間間隔が結構あります。

 

7時に始まり終了したのは7時30分過ぎでした。

 

丁度満月と重なる日時でしたので、興福寺の足元にある猿沢の池からの夜景も一枚載せておきます。

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お狐さまがいっぱい 稲荷大社

2017年03月06日 | 日記

全国に約三万社あるといわれるお稲荷さんの総本宮、稲荷大社です。

秦伊呂具が餅を的にし矢を射ったところ、餅が白鳥になって山の峰に飛び行きそこに稲が生えたところから、いねり→稲荷になったとの逸話があるお宮です。

ネット時代です。検索すれば蘊蓄はいくらでも見つけることができるかと思います。

面白い事にお寺には鎮守社として神社をもつところが少なくありません。

京都の代名詞ともいえる東寺、嵯峨天皇から下賜された空海は、東寺の鎮守神として稲荷神を祀ったとされています。

 

稲荷誕生の逸話からすれば、ご利益は五穀豊穣でしょうが、なぜか商売繁盛のほうが良く知れ渡っているようです。

その他にもご利益はいろいろと・・・

まぁ、神社の御利益といいますと、八百万の神といいますが、御利益も同じような感じで、何にでも効くようです。

 

最近は外国人に超がつく人気のようでして、この日も外国人の観光客が9割かたでした。

あの、赤い千本鳥居がお気に入りなんだとか。

特にお隣のC国は、赤は福を招く色とかで、大勢の人が来ていました。

ただ、ちょっと、お国の文化をそのままこちらで行われますので、かなり迷惑な部分も。

また、何故か着物女子の姿がやたら多かったのです。

 

そんな中で、今回はベッピンなお狐様をいろいろ見てきました。

ベッピンと申しましたが、お狐様の性別はわかりませんが、まぁ気持ちよく化かされてください。

どうです。ベッピンぞろいでしょう。

そうそう、外拝殿の銅鐸の文様は、今回は星座でした。

写真は天秤座??かと・・・

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鞍馬寺

2017年03月03日 | 日記

先月、京都に行った折、さほど行くつもりは無かったのですが、連れの者が行ったことがないとの事で、叡山電鉄で鞍馬まで行ってきました。

 もうお宿で休もうかと思っていた時間ですから、鞍馬につく頃には夕暮れが迫ってきました。

 

京都市内から鞍馬に来るのに、この叡電はとても重宝します。

観光タクシーならン千円でしょうが、叡電なら数百円でこられます。

 

プラットホームから回りを見ると何にもない寂しい場所ですが、駅まで歩くとそれなりに鞍馬に来たなといった感じになります。

駅はこじんまりとした駅舎ですが、印象は決して悪くありません。

鞍馬に来たのは何年振りでしょうか、十年は経っていないと思うのですが。

 

鞍馬に着いて真っ先に目についたのは、先日の大雪たか~~い鼻が折れたとニュースで流れていた天狗のお顔です。

 

駅から少し歩くと、鞍馬寺の仁王門が見えてきます。

時間が時間ですから拝観はできません。

「来たぞ!!」といったところでしょうか。

本尊は尊天と言われ、京都最強のパワースポットともいわれているようです。

平安時代は北方の守護神とされた寺院ですが、登っていくとUFOを連想させる盛砂があり、このようなイメージからも宇宙を支配する神々信仰につながって行くのでしょうね。

まぁ、寺ですから神々はないかも知れませんが、そこはそれ現在は神仏習合もあり、どちらかというと何でもありの時代ですから・・・・

 

それにしても、ここ鞍馬は片手間にきて見られるような所ではありませんので、今度はじっくりと。

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護王神社

2017年03月01日 | 日記

節分訪問記が終わらないうちに三月に入ってしまいました。

受験や卒業式、はたまた入社式と気ぜわしい月ですね。

 

節分訪問記の最後は、御所のそばにあります護王神社です。

祭神はご存知かと思いますが、和気清麻呂です。

この方がいなければ現在の京都はなかったかも・・・・

桓武天皇に平安京建都を進言したのは、和気清麻呂といわれています。

平安京建都の条件となった風水の四神相応の地、額にしっかりと描かれていました。

 

御所の蛤御門のすぐそばになりますが、境内は意外と広く感じます。

怪僧道鏡との争いで、宇佐に流される時に道鏡の刺客に襲われますが、イノシシに助けられたとの逸話があり境内はイノシシ一色です。

 

狛犬ならぬ狛猪からはじまり、あちらこちらにイノシシがいっぱいです。

和気清麻呂さん像も石像と銅像ですか二体ばかりありました。

 

境内に植えられている大きなカリンの木は御神木のようですね。

祈祷にもカリン酒を使っているようです。

少し味見をしましたが、甘ったるい感じです。

私はたしなみませんが、お酒飲みにはどうでしょう。

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