昨年訪れた折に、おそらく今後も来るだろうと予想できた寺院のひとつである。
たまたま今年は、湖東三山インターチェンジの開通があり、それを記念して湖東三山の特別御開帳となったようである。
いかにも最もな説明のように聞こえるが、少し斜から見るとおかしい事のほうが多い。
西明寺の本尊は、住職一代のご開帳のはずだが、このような理由で開帳できるのであれば、逆に大義名分があればいつでも開帳できる事の裏返しである。
現に本年も、湖東三山インターチェンジの開通の大義名分での開帳なのである。
寺院が持つ風情がいいだけに、あまり俗世に染まりきったごまかしをして欲しくないところである。
西明寺に最も惹かれる理由は、快慶作と伝わる阿弥陀三尊像である。
本尊様のご開帳もさることながら、この三尊像を見たいがために西明寺まで足を運ぶハメになっている。
関東近辺からは、この阿弥陀三尊を見たいがために、毎年通う方々も結構いるようである。
が、北海道から通って来るのは、初めてと寺院の説明員に言われてしまった。
しかし、私がいままで実見した仏像でもトップクラスのインパクトがある像である。
老婆心ながら、西明寺ではこの像を説明する時に、ペンライトを使い明かりによって表情が変化すると説明をする。
確かに、灯りにより表情が変化するが、この像の魅力はそのようなところにあるわけでない。
西明寺では、何か、勘違いをしているように思うのだが・・・・・