法隆寺というと外せないのが、中宮寺と夢殿でしょうか。
最も美しいとされる弥勒菩薩で、京都広隆寺とならび称されるのがこの中宮寺の弥勒菩薩でしょうか。
広隆寺の菩薩様は国宝第一号、そして中宮寺の菩薩様が国宝第二号です。
今でこそ見られなくなりましたが、以前広隆寺の菩薩様は本当に間近で拝見する事が出来ました。
そのため、その美しさをじっくりと鑑賞する事ができました。もっとも現在はだめですが・・
ですが、中宮寺の菩薩様は私の知る限りでは、間近で拝見する事はできませんでした。
これは現在も同じです。
実に美しいと、写真や映像で紹介されても、その美しさを実見することは難しそうです。
ゆえに、遠くから「ふ~~ん」と見るだけで終わってしまいます。
暗い空間に置かれて、遠くから眺めて、もっとも美しい菩薩様と蘊蓄をテープで流されても、なかなか納得のいくものではありません。
多くの方々が同様の感想をもっているかと思います。残念なことです。
こちらは、武道館のモデルとなった夢殿です。
均整のとれた美しい建築物です。
もちろん中には仏様が鎮座しております。
平安時代の仏像と違い、あぁやっぱり飛鳥だなぁといった印象を受ける仏像です。
一番の違いは平安期の仏像は木造ですが、飛鳥期は銅製という事でしょうか。
一見すると、何ともいえない歴史感が漂ってきます。
これが、この夢殿はじめ法隆寺の魅力なのでしょう。