のんびりと構えていたら5月も中旬になってしまっています。
前回からの続きは薬師寺からとなります。
正直申しますと、薬師寺は少し苦手です。
初めて訪れた時から、あまり強く惹かれるものが無く、現在までその感覚を引きずっています。
薬師寺というと、金堂の前に並び立つ二つの塔でしょうか。
東塔、西塔で裳階がありますので、六重塔にみえていますが実態は三重塔です。
東塔は「凍れる音楽」とその美しさを絶賛された塔ですが、工事中で姿を見る事もできませんでした。
かなり長い年月をかけての修復作業です。
駐車場から南門までの道すがらは、以前とあまり変わっていないようでした。
奈良は京都と違い寺院周辺の環境変化が少なく、数十年訪れなくとも違和感を覚えないのが良いところでしょうか。
観光客の数も京都に比べると、かなり少ないようです。
裏返すと、建物も仏像もゆっくりと見られるという事になりますので、興味のある人にとっては絶好の土地柄でしょうか。
大講堂の奥へと進むと、玄奘三蔵院伽藍なるものがあります。
確か、以前はなかったと思いますので、最近建てられたのでしょう。
夢殿に似たこの建物の中には、平山郁夫画伯が描いたシルクロードでしょうか、大きな大きな壁画が描かれています。
とても奇麗なのですが、私としては、比叡山だったでしょうか。
たまたま展示されていた、砂漠を彷彿とさせるシルクロード絵画の方が数段よく思えます。
この時の絵画は、現在平山郁夫シルクロード美術館に展示されているようです。