天授庵 紅葉前

2013年11月26日 | 日記

この時期になると京都全体で紅葉が旬でしょう。

桜は意外と時期を狙いやすいのですが、紅葉はその年の天気によって変わり、日程の調整が難しいものです。 

それでも自然の営みですので、大きく外さないのはやはり23日を起点として考えるとうまく行くようです。 

在所の紅葉がとてもきれいに色づきましたので、京都もそうかなと思ってTV中継をみましたが、やはりいつもと同じように見えました。 

いつもと同じというのは、一昔、二昔のような色鮮やかな紅葉でなはないようです。

 

さて、湖東三山の寄り道時に、30分程度の時間の余裕がでましたので、大急ぎで南禅寺塔頭、天授庵を訪れてみました。

 

11月初めですので、さすがに綺麗にとはいきませんが、それでも色づき始めていました。

このような天授庵の庭もなかなか素敵なものです。

 

ライトアップ時期は本堂、書院、庫裡に上がり、見事な紅葉模様を観ることができますが、この時期は庭だけです。

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ちょっと寄り道 湖東三山 百済寺

2013年11月25日 | 日記

湖東三山の三つめは、百済寺と書いて「ひゃくさいじ」と読ませます。

「くだらじ」とは読まないようですが、百済とつながりがありそうですね。 

縁起の中に聖徳太子、百済人のためと出てきますので、やはりといった感じです。

創建が1400年前といいますから相当に古く、奈良時代を超え飛鳥に入ってしまうようです。

 

受付の前に門がありますが、雰囲気のよい門構えとなっています。

この石段を登ると、広い境内が開けます。

 

以前、本堂までの参道は、右側の石段を使ったようですが、現在は善見院の庭園側から登るようです。

 

善見院は池泉回遊式庭園のようですが、物音がすると池の鯉が餌を求め群がってきます。

また、池の上にはカラス避けでしょうか、テグスらしき糸が一杯に張られています。

 

参道と呼べないような石段を登り本堂へと向かいますが、昔は城寺であったようでその名残が見え隠れします。

 

庭園の階段を登りきると、ちょっとした展望が開けます。

案内板からすると、比叡山、三上山、琵琶湖、比良山系がみえるようですが、天気が悪く絶景とはいきませんでした。

 

一説によると、信長はここで安土城の構想を練ったとか??

 

ここは女坂のような参道がありましたので、そちらを使って登りました。

ここの山門は二王門で、門前に三山の中でも一番と思われる大きなわらじがかかっていました。

 

本堂は古い趣のある建造物です。

本堂に安置される仏像は、格子で遮られあまりよく見ることができません。

やむなく格子と格子の間から、仏像を見るようななんとも情けない格好になってしまいます。

 

帰りは、本来の参道であった石段を下ってきます。

紅葉の時期は、絶景になると聞きましたが、少し時期が早くまだまだ青紅葉のままでした。

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ちょっと寄り道 湖東三山 金剛輪寺

2013年11月22日 | 日記

西明寺を出てから、彦根城まで15Km程度との事で、この後彦根へと向かうのだがその話は後日。


次に湖東三山の二つ目、金剛輪寺へと向かった。途中道の駅「せせらぎの里 こうら」というとこに寄ったのだが、置いてある特産物に他県の物も多くあり「はて??」という感じでした。
このあたりから雲行きが怪しくなり、天気予報で、雨は心配ないはずであったが、そこは現在のスパコン頼りの予報、ご多分の漏れず予報がはずれとんでもない雨模様になってきた。


それでも、金剛輪寺到着の頃には幾分小降りとなり、なんとか傘なしでも参拝が可能となった。
総門から参道を眺めに「おや??」なんとなく、道のりがありそう。


千体のお地蔵さんが祀られる参道を登り始めるが、行けども行けども山門が見えてこない。


相当の距離を歩き、ようやく山門らしきものが見えてくると、今度はとどめと言わんばかりの石段が待ちかまえている。

 


参拝どころか、こちらが昇天しそうである。
なんとも、すごい参道である。
勘弁、勘弁である。


こんな修験道のような参道を持つ寺ならば、真言寺かと思うとそうでも無い、やはり比叡山の麓、天台宗のお寺である。
心臓破りのような石段を登りきると、やっと本堂が見えてくる。

 


本堂への入り口、山門は西明寺と同じく二天門である。
境内を眺めると、西明寺と同じように三重塔がここにもある。


このあたりは、信長の叡山焼き討ちですべて焼かれた寺かと思うのだが、その再建時期は同じなのであろうか。
本堂の造りも西明寺のそれとよく似通っている。
安置されている仏像も、西明寺同様に重文クラスの見事なものばかりである。湖東三山侮るべからずである。


京都はもともと庭が主体。
この庭中心の在り方は独自の考えを持っているが、一般的な観光視線ではなくラジカル的に考えてみると、本質はおそらく当たっていると思うのだが、それをここで述べるのはやめておく。


京都と比べると、ここは奈良に近い文化構造をもっているようである。
純粋に仏教を信仰した気配が感じられる。
それにしても、二山を拝観してその見事さに少し驚いている。


三山同時期の御本尊ご開帳が予定され、桜の時期に重なる来年の春に、また訪れそうな気がする。
ただ、参道の長さ、石段の数は勘弁ものである。

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ちょっと寄り道 湖東三山 西明寺

2013年11月20日 | 日記

4、5年前から、時間をみて滋賀の寺院を拝観して回っています。

いままで拝観した滋賀のお寺は、京都に勝るとも劣らぬ見事なものばかりでした。

湖西にある大きなお寺、湖西三山とは呼ばないようですが、三井寺、西教寺、滋賀院そして湖南の石山寺といずれも大変興味深い寺院ばかりでした。

 

昨年は、祇園祭の折に湖東の近江八幡に足を運んだが、さすがに暑さに負けてじっくり見て回ることができませんでした。

近江八幡は、季節のよい折にもう一度足を運ぼうと思っています。 

さて今回は、リベンジのつもりはもうとうありませんが、旅の目的のひとつは湖東三山狙いでした。

 

その最初のお寺は西明寺です。

こちらも京都からタクシーを使っての巡礼です。

西明寺までは、タクシーで京都から一時間と少しです。

なぜタクシーを使うかと疑問方もいるでしょうが、時間的な問題解決と思ってください。

公共の交通機関を使うと、交通経費は安く済みますが、時間が大幅に必要となります。

私のように、遠方からの者にとっては、時間の短縮は必須なのです。Hi

 

さて本題です。

京都の三尾にも同名のお寺がありますが、こちらは滋賀のお寺です。

境内に入ると、眺めのいい風景が開けます。

少し数がありそうな石段の上に山門を構えています。

この程度の石段ですと、「まぁ仕方がないな」といったところですが、後で書く予定の金剛輪寺のような石段なると、さすがに「勘弁、勘弁」となります。

山門は一見仁王門かと思いましたが、持国天と増長天の二天門でした。

周り全体の感じから、高尾の神護寺とよく似通っています。 

 

西明寺は、平安期の庭ももっているようですが、やはり境内を入った第一印象がすべてのように感じます。

 

庭は、作庭の良し悪しといいますか、受ける印象は本当に難しいものがあると思っています。

著名な方が造った庭だからと、万人に受けるとは限りません。

多くの方々は、名前を聞いてなんとなく素晴らしいと思うのが落ちでないでしょうか。

 

この感性に対する答えが、以前書いた福島での若冲展の中に答えがありましたね。

若冲のコレクターで有名なプライス氏の言葉ですが、「絵は書いた人が誰かは重要でない。

素晴らしいと感じた絵が一番なのである」という意味の事を、入り口の最初に書かれていました。

まさにその通りと思ってしまいました。誰が書いたか、誰が造ったかなどは、重要でないのです。

自分の感性にマッチングする事が一番と思います。

 このような面からすると、この西明寺は私的に素敵なお寺となります。

 

本堂には、頭上に干支をつけた十二神将像が置かれていますが、かなりいい仏像です。

本尊さまは、ご開帳でなければ見られず、写真だけの拝観でした。

説明された方の話では、西明寺の本尊様は、一住職一代で一度だけのご開帳とされているとの事でした。

意味がわかりますでしょうか?

いつご開帳になるかわからず、一度本尊様をご開帳すると、現在の住職が引退され、次の住職にならなければ、次のご開帳はないという事です。

通常何年毎の御開帳というのが普通で、このようなご開帳方法は初めて聞きました。

この御本尊様が、20014年4月4日から5月一杯までご開帳になるそうです。

 

私的には、本堂裏側に置かれている快慶作の観音様、菩薩様、これは誠に見事な仏像です。

重要文化財で国宝指定にはなっていませんが、私にとっては国宝の価値がある仏像二体でした。

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ちょっと寄り道 長谷寺

2013年11月16日 | 日記

室生寺から長谷寺へと向かいますが、道筋に大野寺の磨崖仏があるとの事でちょっと寄り道をします。

13mほどの弥勒菩薩の線刻仏ですが、意外と見物の人が多いようでした。

大野寺を出ると、まっすぐに長谷寺へと行きたいところですが、またもやタクシーが行き過ぎました。

長谷寺への入り口を横目に桜井市へと向かいそうな勢いのタクシーに、あわてて「行き過ぎ!!」と。

あわててUターンしてみると、なんとそこには長谷寺と書かれた大きな案内板があるでなないですか。

長谷寺の山門は二王門です。花の寺として有名ですが、紅葉には早し、花には遅しで、なんとも中途半端な時期に訪れてしまいました。

 

本堂までは、石段に次ぐ石段で修業、修業です。

二王門を過ぎると、下登廊そして中登廊、もうひとつ最後に上登廊と石段一色です。

 

老体に鞭打ち、息を切らせながら石段を上がりきると、本堂があります。

まずは、大きな大きな観音様にご挨拶です。

高さ10m以上といいますから、したから見上げると相当の威圧感があります。

 

昔話で有名な「わらしべ長者」の観音様が、この十一面観音様となります。

足元にすがり、願い事をするのですが、私も「わらしべ長者」と同じ願いをしたならばかなったでしょうかね??

 

本堂の造りは、清水寺と同じ「懸造り」です。いわゆる舞台造りという方法です。

従いまして、本堂の前は大きな舞台となっています。

 

ここから長谷寺の伽藍全体、奈良の山々を見渡す事ができます。

春の桜の時期は、絶景かも知れません。 

本堂西側には五重塔がありますが、奈良のお寺には塔が多いのに驚かされます。

 

しかし、奈良を回るといつも感じるのですが、ここの空気はいつもゆったりとした時を刻んでいるように思えます。

NIKON D3 24-135mm  AUTO

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