本堂の裏庭 真如堂

2011年05月26日 | 日記

時節は新緑から深緑の季節へとうつろって行きます。お寺を廻ってみると観光用の表向きの顔と、至極当然であるがもうひとつ日常の顔があるようだ。「どうだ」といわんばかりに整えられた顔よりも、ふと垣間見る日常の顔に惹きつけられる場合もある。

 

真如堂は天台宗の由緒あるお寺で境内の三重塔、秋の紅葉は良く知られている。

ご本尊の阿弥陀様は女性の守り本尊で、頷きの阿弥陀として知られている。

 

 

 

 

 

新緑の頃の真如堂本堂裏のお庭の風景。朝の木漏れ日がとても魅力的だ。

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祭はなぜ行われた 葵祭

2011年05月15日 | 日記

5月15日は、葵祭と呼ばれる賀茂祭である。

京都三大祭の中では一番歴史が古い祭である。祭りであるから、その目的はというとおそらくは五穀豊穣あたりを祈願しているのであろう。

葵祭は天候の変わり目の時期に行われるため、ときどき雨模様の時もあるようだが、今年はどうやら天候に恵まれたようである。

祭というと、疫病払い、厄除けなどと多かれ少なかれ災難よけのため何かに願いを託す行いと思っていた。

ところがこの度の東日本大震災で一気に自粛ムードとなり、いろいろな行事が縮小されているようである。

これから各地で行われるであろう祭りも同じく自粛モードとなるのだろうか。

この風潮をみる限り、現代社会では祭り本来のいわれはもはや過去のものであり、イベントのひとつとしての位置づけにしかないようである。

無縁社会などという無責任な造語が堂々とはばをきかせ、公共放送が番組として作り放映しうる社会。

昔人がその知恵を駆使して作り上げ、守り続けられてきたヒューマンカルチャーは、このようにして崩れていくものなのか、はたまたこのような大災害で再びその人間性に目覚め絆を深めようとするのかどちらに向かうのだろうか。

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新緑 金戒光明寺

2011年05月12日 | 日記

少し気温の上下が激しいようだが、立夏もすぎ季節としては良い時期になってきた。

週末は葵祭だが、当方は残念だがいくことかなわない。そこで今回は新緑の金戒光明寺を取り上げた。

 

 

金戒光明寺は浄土宗の宗祖法然に由来する寺院のため、そのいわれには「光」がともなう。

法然に関する逸話には、大原談義の「証拠の阿弥陀の放った光明」はじめ、粟生光明寺の紫光と「光」が多い。

金戒光明寺の由来も漏れなく、法然が金色の光を見た事によるとされているようである。

 

 

金戒光明寺は街の中の高台にあり、とても環境の良いところであり。京都に詳しい人であれば、幕末の会津藩の本陣であり、当時守護職の松平容保が新撰組を束ねた事は承知であろうと思う。

 

境内に入ると、とても気持ちのよい山門を構えているが、掲げられている額は後小松天皇から賜ったもののようである。

 

 

 

山門の奥には御影堂が建つが、拝観は浄土宗のお寺共通で無料である。御影堂からは京都の街を見おろすことができる。

 

 

天気の良いときには絶好のながめになること間違いなしである。

 

このお寺は街中にありながらとても静かで、心落ち着くお寺のひとつである。

このあたりが、黒谷さんと呼ばれて親しまれる所以かもしれない。

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