寄り道 百済寺

2014年07月19日 | 日記

百済寺
その名から渡来系の匂いを強く伺わせる寺である。
百済と書いて、「ひゃくさい」と読ませている。
縁起はやはり天平にまで遡る様であるから、渡来と判断して良いようである。

正面の参道である石垣は、寺というよりは山城を連想させる。
その昔、参道脇には僧坊が並んでいたとされるが、よくよく注意して見ないとその痕跡は見逃してしまうほどである。

本尊様は十一面観音菩薩立像で、円空仏を彷彿とさせる面立ちである。
よくいえば、親しみの湧く本尊様である。
際立つのは、本尊様の脇持となっている如意輪観音像二体である。
この二体は、なかなか魅力のある仏像である。


参拝の参道は本坊の天下遠望庭園側からの石段を案内される。
その経緯は分からないが赤門からの正面参道は、現在戻りの参道として使われている。

登りの途中に近江平野を見渡せる展望所がある。
一説には、信長がここで安土城の構築位置を練ったとか??

参道の石段がきつい方には、なだら坂いわゆる女坂の様な緩やかな参道がある。
周り木立を眺めながらゆるりと登るのもいいものである。

なだら坂の途中で、餌取りであろうか二匹の野猿を目にした。

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京都タワー

2014年07月06日 | 日記

七月に入り京都は祇園祭が始まりました。

今年から山鉾巡行は50年前に戻り、前祭りと後祭りの二つに分かれます。

今までの七月十七日は前祭で23基の巡行、二十四日は後祭で10基の巡行となるわけです。

地元の人はいいとして、さて観光客はどちらを選ぶのでしょうか?

集客状況がどのように変化するのか、興味のあるところでもあります。

 

そして同じく50年前、昭和39年に竣工したのが京都タワーです。

海の無い京都市を照らすようにと、灯台を模して建設されました。

しかし観光バスでは、東本願寺のロウソクと説明されることが少なくないようです。

 

JR京都駅中央口の真ん前に陣取っているため必ず目に入ってきます。

また、観光寺院などの高台に行くと、遠くからも見る事ができます。

ただ殆どの方は、チラリと眺めて目的地へと向かうでしょうが、京都駅から見られる京都タワーの百態を拾ってみました。

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寄り道 金剛輪寺

2014年07月01日 | 日記

金剛輪寺は、鈴鹿山脈の中腹に建立されて云々とパンフ等に書かれている。

鈴鹿山脈というと、つい三重県から岐阜に跨る山々といった観念でいたので、湖東のこの地域で目にすると違和感があったのだが、単に私の知識不足であった。

鈴鹿山脈を調べてみると、確かに三重、岐阜、滋賀に渡る大きな山脈である。

 

この山脈の中腹という事からなのか、金剛輪寺の参道は半端ないものである。

まさに登山のようなものである。

参道両脇の千体地蔵に応援されながら、息も絶え絶えに歩む修行道である。

 

ご開帳の本尊様を眺めながら、お寺の方としばしお話をさせていただいた。

曰く、滋賀の寺院は、京都というネームバリューの影に隠れてしまい、参拝に訪れる方々が少ないとの事。

京都に劣らず、見ごたえのあるいい寺院が多いので、この現象は残念であると話されていた。

 

ここ最近は、滋賀の寺院を中心に回っているが、至極当然のお話と受け取った。

寺院の建築構造、建築美、歴史、仏像と本当によいものが揃っている。

 

本堂や堂内の作り、山の中腹にあるのも西明寺と良く似ている。

三重塔の位置が左右に異なる異なるぐらいであろうか。

 

境内も大変落ち着いたものであり、弁当持参で一日を過ごすのも悪くない印象である。

最もそれを意識してか、金剛輪寺の山門入り口には、しっかりとお食事処もあるが・・・

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