一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

2048   271回 3月 岩戸句会

2019年04月02日 | 岩戸句会

春嵐微動だにせず父母の墓      海人 

戦無き世に源平の桃の花 

 

ドーナツ版三寒四温ビートルズ    沙会

おぼつかぬ脚踏み出して仔馬行く 

 

たんぽぽの乳白色の血潮かな     炎火 

平成や桜吹雪となりにけり

 

畑道の静けさ破りすみれ咲く     イヨ

船遙か光る波間は春の海 

 

点々と木五倍子明りや道普請     薪

早春の産ぶ毛にふれし風の途

 

手術前ナースの微笑春の朝      豊春

青き目と着物と桜浅草寺

   

毎日の選抜野球始まりぬ       歩智

春の風邪いつまでもいつまでも引き

 

風光る空かきまぜてヘリ西へ     さくら

ひたすらに耐えて今ある花辛夷  

 

春の海鷺二鵜が三岩の上       鞠

花冷や枯山水の早雲寺  

 

春来たる草木芽吹いて花も咲く    余白

春荒れて決まりの仕事延期せり

 

残雪遥かめぐる松本なまこ壁     稱子

雉子の啼く朝の凛凛八ヶ岳

  

植木市はしゃぎたる声辛夷咲く    洋子

初音聴くテラスでお茶にしましょうか

         

春雷や犬跳ね起きて耳たたみ     裕

陽だまりに寄せては散らし花吹雪  

 

春荒れやピクニック弁当リビングで  美部

春荒れや天気予報の裏をかく

 

金継ぎの金箔舞うや春嵐       雲水

里山の笑い初めたる日和かな

ムラサキハナナ(紫花菜)、別名ショカツサイ、ハナダイコン     


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 2047  草々に冠なさる... | トップ | 2049  春嵐微動だにせ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

岩戸句会」カテゴリの最新記事