この土日は遠くの台風の東側の雨雲がかかり、
雨模様でしたが、
夏の雨の海でのシーカヤッキングというのは、
地球規模の自然の鼓動が生々しく感じられ、
そこに身を置く感覚には、
ひときわスペシャルなものがあります。
突然、全身を包み込む、海面を叩く雨音。
緑の海と、いぶし銀に光る雨粒との色彩コントラスト。
雨の海面ほど美しいものはないと改めて思いました。
そして岩礁で轟く、
目の前で炸裂する、
はるか遠くからの台風ウネリの胴の太いベース音。
ちなみに、千キロ以上離れた遠くからの台風うねりというものは、
エネルギーだけが水伝導でやってきて、波打ち際でドーンと
パワーを放出します。なので、出艇、上陸時には細心の注意が必要ですが、
だけど沖はすごく面ツルで穏やかで、
いったん沖に出ると漕ぎやすい状況。
そういう中に身を置くシチュエーションとはまさに
シーカヤックを漕いでいる時以外ありえないわけで
そこでは、
自然界の色彩や音、風の質感や肌触りに、より敏感になってきます。
そしてそこで聞こえてくる、
Call of the Wild、
Voice of the ocean planet.
素晴らしいです。
そんなもののために、
シーカヤックをやり続けていると言っても
過言ではないですね。
そうして五感が磨かれた状態で、
海から上がったあと聴く音楽はまた珠玉の味わいがあります。
ということでこれからしばらく、
ブログ記事と同時に、その日海から上がって聴く音楽を
ここに載せたいと思います。
今日はこれ。ブラジルの俳優であるセウ・ジョルジュが、
デヴィッド・ボウイの曲をギター一本で弾き語りしているやつ。
海っぽい。
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