プリミティヴクール

シーカヤック海洋冒険家で、アイランドストリーム代表である、平田 毅(ひらた つよし)のブログ。海、自然、旅の話満載。

かつ

2011-01-10 18:39:31 | インポート
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 去年の夏にうちにサポートガイドとして来てくれてた通称「かっちゃん」。
 ぼくらは「かつ」と呼んでいましたが、
 ヤツはその後小笠原に行き、土方の仕事をしつつ、住みついています。

 あのドレッドヘアのにいちゃん、元気にしてるかなあ?
 と思ってる人もいるでしょうけれど、非常に元気にしているようです。
 先日久しぶりに電話して、色々話ししました。

 ま、人のことは言えないけれど、あいつはなかなか変わった奴でしたね。
 しかしいろんな人を何千人と見てきたけれど、
 ヤツほどシーカヤックを愛してる奴もなかなかいなかった。
 趣味的にシーカヤックが好きな人はいっぱいいるけれど、
 単独で旅して、その精神文化の部分まで深めようとしてる奴って、
 ほんとにいないものだ。

 なんと言うか、ヘンな言葉かもしれないけれど、
 「淫する」というレベル。
 「ディープに淫するように、シーカヤックの世界を愛する」
 ってニュアンス。

 その人のハートがどこまで深いのか、
 だいたいちょっと話せばわかるものですが、
 そのレベルの奴はなかなかいないですね。
 でも探せば、いる。
 それが今の日本の面白いところだ。

 普通に趣味的にやってる人はそういう人の言ってることを
 少々奇妙に思ったり、ヘンな奴だと思ったりと、
 最初ちょっと拒否的な反応をしたりするものだけれど、
 一方、そのとんがったスタイルに
 ちょっとずつ影響を受けたり、
 ふと気がつけば、真似してたりするものだ。
 いつのまにか、な。

 なぜならその「淫する」レベルのとんがった奴の言ってることってのは、
 自分自身の実体験で培った「確信」に基づいているものだからね。
 また案外、しっかり考え抜いてたり、誰よりも勉強して言ってたりする。
 で、周囲の趣味的レベルの人が、
 ある時「ハッ」っと気が付き、
 ちょっとずつマネし始めたりする。
 そいつは、いいことである。

 そうやって、おれの言う「プラネット感覚」や「カヤックトリップの世界」や「感性の世界地図」とか、かつの言う「野性DJ」の世界みたいなものが、
 ゆっくりでも広がっていけばいい。
 おれらは、分かってて言っているのである。

 結局カヤックのツアーカンパニーを立ち上げる目的というのは、
 そういうことなんだよ。
 逆にそういうのなくして独立開業するってのも、
 人それぞれだから別にいいんだろうけれど、全くシンパシーを覚えない。

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冬特有の鮮やかな明るさ

2011-01-10 17:55:03 | インポート
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 1月に入ってさすがに寒いけれど逆に、晴れると海が鮮やかに映えますね。

 冬至を過ぎて、
 太陽の軌道が変わって、
 それにともなって光線の入り具合も変化した加減だろうけれど、
 気温の低さとは相反して、
 海景全体がすっごい明るい感じになります。

 また海水のプランクトンの含有量も減るので、
 この時期の海は、素晴らしく美しくなりますね。

 2月とかになると今度は若干春のけぶった感じというか、
 空の白みがかった要素も入り始めるし、
 海藻や植物性プランクトンが春に向けて動き出すので、
 この「冬特有の鮮やかな明るい海」っていう、
 ある意味逆説的な感じの海景は1月のみになるでしょうね。

 今日は写真撮りたかったけれどカメラ持ってなかったので、
 以前撮った写真をここに載せときます。
 湯浅湾・やびつ海岸のやつです。
 ま、これは冬至前のやつですが、
 こんなニュアンスですね。


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