プリミティヴクール

シーカヤック海洋冒険家で、アイランドストリーム代表である、平田 毅(ひらた つよし)のブログ。海、自然、旅の話満載。

4D

2005-12-14 21:24:49 | 音楽
 当たり前というか不思議というか、一日中シーカヤックで海の上を漂い、海から上がってしばらくは身体全体が大きく海のようにうねっている心地が続くことがある。エッセンスが身体の芯に残ってるんだね。そんな時は音楽を聴いたらいい。普段なんとも思わない音符音符が、ひときわ粒立ち鮮やかに心地よく響き、ハッとするようなことがよくある。耳のみで聴くというよりも、全身で音を「鳴らす」感じ。色々試してみたが、最もハズレがないと言えるのがジャズ。ジャズの最大の特色「スウィング感」というやつは、何かしら海の波やうねりに通じるものがあるように感じる。そこにピアノやサックスやヴィブラフォンが絡むと、しばし海面染め上げる太陽光線の回廊や、島々の間を転がり走る潮の流れや、断崖絶壁のゴツゴツ感や、海面を割って小魚を追いかけるシイラのボイルなどの溌剌とした記憶が、より味わい深い新たなイメージとして立ち現れることがある。なので騙されたと思って聴いてみてほしい。
 色彩鮮やかな、絵画的躍動感。
 ジャズは元々から好きだったけれど、海に行くようになってもっと好きになった。
 ジャズの即興性と、自然現象の即興性が、幸福に連動する瞬間とでも言うか。

 また、ジャズだけじゃなく、たとえばヒップホップでもテクノ/トランス系でもロックンロールでもレゲエでもサルサでもクラシックでも、ピンとくるやつなら、なんでもいい。なんにでも、何かしらピンとくる。

xzx


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