Islander Works

書いて、読んで、人生は続く。大島健夫のブログ

見ても楽しい、聴いても楽しい、のために。

2012-10-04 19:15:56 | 出たもの
お陰様で2012年のPoe-Triは、ここまで全ての月で前年同月の集客数を上回っている。主宰としては大変嬉しいことだが、最近ではオープンマイク枠がかなり早い時間にいっぱいになってしまうというのが恒例化してきた。昨夜のVol.52でも、20時20分を前に13枠全てが埋まっていた。テキストを携えて朗読しにいらっしゃって、にもかかわらず間に合わなかったという方も多くなってきた。

そのような方々、そして、はじめから純粋な観客としてご来場くださった方々のことが、いつも心に残る。

この時空間で起こる出来事、そこで発せられる言葉を、受け手として、見て、そして聴いて、楽しんで頂けること。オーガナイザーとしてもひとりの朗読パフォーマーとしても、そこのところを決して忘れてはならないと改めて思う。

今回のオープニングは、初のキャスト枠となったmerry-andrew


ブルースハープ、オカリナ、ザフーンといった様々な楽器をとっかえひっかえ吹奏し、合間に誠実でまっすぐなポエトリーリーディングをはさんでゆく、得意のパターン。今後ともこのスタイルで突き進んでほしい、と思う。

二番手は騒音天獄主宰・福田理恵。


心臓の鼓動のようなリズムで畳み掛けるようにフレーズを重ね、オーディエンスの前に、ヘビーでダークなファンタジーに満ちた世界を描き出す。本人もしきりと言及していた通り、昨今「詩人の世界の人」ではなくなってきている感がたたずまいなどからして確かにあり、そのことが逆に異物的な迫力を産んでいた。

後半のキャストはモリマサ公


モリマサ公の詩と朗読は、自分が紡いでゆく言葉、その言葉によって血肉を与えられる、疾走感あふれるトリッキーな作品世界への、彼女自身の圧倒的な誠実さによって成り立っている。その剥き出しの誠実さは聴き手にリアルな痛みをもたらし、だからこそ感動的だ。

私は新作の「ハラキリ」を朗読した。


<撮影・uraocb>

オープンマイクに参加したのは、登場順に、

死紺亭柳竹


ともちゃん9さい


イダヅカマコト


北村しいこ


馬野幹とジュテーム北村



村田活彦


三木悠莉


アンセル


りゅうどう


MELODY KOGA


uraocb


菊池奏子


工藤


今回は比較的、初参加の顔ぶれが多かった。ポエトリーリーディング、スポークンワーズ、ラップ。Poe-Triのオープンマイクは、スタイルやバックボーンには何ら制限はない。5分という時間を守って、何か言葉によるパフォーマンスをしてくれればあとはだいたいなんでもいい。これを読んで「やってみようかなあ」という方がもしいらっしゃったら、是非参加して頂きたいと思う。

次回、Vol.53は11月7日だ。

声と言葉の動物園、Poe-Tri。キャスト枠にはまたおもしろい動物を揃えておきますので、一月後にまたお会いしましょう!

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