Islander Works

書いて、読んで、人生は続く。大島健夫のブログ

Poe御苑

2012-11-08 18:36:55 | 出たもの
とにかく今回のPoe-Tri Vol.53は急な会場変更でドタバタする中、多くの方々に本当に助けられた。そのことにまずは心から感謝したい。

何しろ3-tri-の引っ越しが伝えられたのが11月2日。もしかしたら、間違えて旧3-tri-に行ってしまったお客様もいらっしゃるかもしれない。そのような方は、次回ご来場の際その旨を私までお伝え頂ければ、粗品を贈呈させて頂きます。

仮ずまい先となる「御苑サウンド」は新しくてなかなか綺麗なライヴハウスで、音響もばっちりであった。誰も来なかったらどうしよう、という例の心配も頭をよぎったが、蓋を開けてみればオープンマイク枠も、開場後20分くらいで全て埋まった。ラスト一枠はやっぱりジュテーム北村さんなのであった。重ねて皆様に感謝。

今回のオープニングは、初キャストの北村しいこ


手話による露骨な下ネタポエトリーリーディングというのはありそうでなかったスタイルではあるが、そういった形式云々は別としても、彼女のパフォーマンスには人間の営みに対する、硬直的だったり教条的だったりするものでない、ナチュラルでしなやかな肯定があり、それが心地良い世界を作り出している。

二番手は市毛友里。


丁寧な語り口と完璧な発声、ファンタジックでありながらリアルに迫る一つ一つの詩。しかしとにかくそれより何より「市毛さんが怖い」。それは、稲川淳二の怪談で一番怖いのが語っている稲川淳二自身なのと同じことである。北村しいこで明るく温まった会場を一気に塗り替えた。

後半のキャストはあしゅりん


「今ここ」というたった一つのフレーズに、アップダウンに満ちた日常の断片を収斂させてゆく朗読はきわめて有機的で、これまでのあしゅりん作品とは一味違った。構成の妙はありつつも、その作品を生きている彼自身の姿が泥臭く前面に出てきており、それが説得力を産んでいた。

私は「さかな」を朗読した。

オープンマイク参加の13名は、登場順に、

死紺亭柳竹さん


後藤理絵さん


村田活彦さん


三木悠莉さん


MELODY KOGAさん


菊池奏子さん


葛原りょうさん


uraocbさん


黒川武彦さん


川島むーさん


ケイコさん


カマコさん


ジュテーム北村さん


という面々であった。例によってオープンマイクの内容については書かないので、写真を見て想像してもらえればと思う。

次回、12月5日のPoe-Tri Vol.54も御苑サウンドで開催する。キャストはケイコ/工藤ヒロツグ/広瀬犬山猫/大島健夫だ。

そして新年から、池袋の3-tri-新店舗に再度引越しして開催を続ける予定である。

皆様、また近いうちに。

本当にありがとう。


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